AO入試の小論文|対策とコツを指導経験を活かして解説します

AO入試の小論文|対策とコツを指導経験を活かして解説します

AO入試は「面接」のイメージが強いですが、小論文試験を課す大学もとても多いのです。

多くの受験生たちは、「試験のために1000字・2000字の文章を書く」という経験は多くないですよね。

多くの学生たちは、

  • 「AO入試の小論文って何を書けばいいの?」
  • 「そもそも、AO入試で合格を狙するために何をすればいいの?」

と悩みは尽きないと思います。

そこで今回は、小論文の書き方や注意すべき点について元予備校講師が教えます。

スポンサーリンク

 

元予備校講師の営業マン

高校の非常勤講師、学習塾・予備校の講師の経験を活かして大学受験に関する記事を執筆しています。専門は社会科。推薦入試・公募面接・小論文対策の指導経験有り。

元予備校講師の営業マンをフォローする

1.AO入試で小論文試験を課す理由

AO入試で小論文を課す一番の理由は、「受験生の論理力を確認するため」です。

大学は授業を受けるだけの場ではありません。

自ら調べ、まとめ、発表していく場でもあります。

いわゆる、「プレゼンテーション」ですね。

 

時には、多くの資料を調べて要点をまとめなければなりません。

自らテーマについて詳しく調べて情報をまとめ、レジュメを作成するわけです。

大学を卒業するためには卒業論文を書かなければなりませんが、その時にも小論文と同様の論理力が必要です。

つまり、大学生として受け入れることが可能なだけの論理力をもっているかを推し量るために、AO入試では小論文試験を課していると言ってもよいでしょう。

 

2.「事実」と「意見」の違い

小論文の第一の関門が、「事実」と「意見」の混同です。

小論文を書くにあたって、客観的な事実と主観的な意見をごちゃまぜにしてはいけません。

分かりやすく、例えを出します。

■「現在の気温は25度です」(事実)

■「体感気温から考えると、現在の気温は25度だ」(意見)

後者は、客観的に証明できなので意見です。

あくまでも、客観的に証明可能ことは事実としてよいですが、事実に基づいた予測は予測する人の意見であるにすぎません。

「事実」と「意見」の混同は、小論文を書いていても自分ではなかなか気づきにくいポイントです。

書いた小論文は先生に必ず添削してもらいましょう。

 

3.小論文の構成

小論文の構成は大きく分けて次の通りです。

(1)起承転結型

初めに問題提起をします。

つぎに、問題提起を発展させて議論を進めます。

自分の主張に対する反対意見を紹介しつつも、自分の論が妥当だと訴えます。

最終的に自分の主張を述べてまとめとします。

 

(2)頭括型

文章のはじめに自分の主張を持ってきます。

次に主張を証明するための、具体的な事実(証拠)を持ってきます。

 

(3)頭括尾括型

文章のはじめに主張を持ってくるところは頭括型と一緒です。

具体例を次に持ってくるところも同じ。

ただ、最後にもう一度自分の主張をもってきます。

 

自分に合った型を選ぶ

小論文の構成はどの形でも大丈夫ですので、自分に合った型を選択するとよいでしょう。

どうしていいか分からない場合は、(3)の頭括尾括型をおすすめします。

「最初に結論を持ってきて、最後にもう一度結論を述べる型をとると、主張がぶれにくく、意味が分からない文章になることを防いでくれます。

そうすると、

主張→根拠(理由)→証拠(具体例)→主張

という形になるので、読み手が誤解することなく最後まで読みやすい小論文を書くことができます。

スポンサーリンク

4.小論文では読解力と要約力が重要

小論文というと、大喜利のように「お題」が出されてそれに対する意見を述べるというイメージが強いですよね。

しかし、AO入試ではその形式は少数派です。

AO入試の小論文の過半数は、課題文とセットです。

基本的に「課題文の内容を踏まえ、〇〇について、あなたの考えを述べなさい」という形式です。

 

つまり、課題文を正確に読み取ったかどうかで、最終的な小論文の質に大きな差がつくということです。

ここから、大学側が要求しているのは「事実」をまとめる能力だと分かります。

課題文を要約し、自分の主張につなげることができるか。

それは、大学での研究内容そのものです。

事実すらまとめられない人が、自分の意見をまともに主張できるはずがない。

そう言われているようなものなのです。

 

「小論文のために読解力や要約力を身につける」ということに抵抗感を感じてしまう方も多いと思いますが、これはとても重要なことなのです。

読解力や要約力に自信がない方は、国語の先生などに相談したほうが良いかもしれません。

読解力や要約力の向上は、単なる暗記でなんとかなるわけではありませんから時間がかかります。

焦らず、小論文の問題集を地道に解くことで対策しましょう。

 

5.量をこなして小論文に慣れよう

高校生である皆さんが初めて小論文を書いたとき、読み手である先生たちは中々な苦労をして皆さんの小論文を読み解きます。

そして、このような小論文が特に多いです。

  • 「最初の主張がどんどんズレていき、結局、終盤で何を言っているか分からない文章」
  • 「具体例があまりにも少なく(もしくは無い)、抽象的すぎて理解が困難な小論文」

小論文は感想文ではありませんし、特に試験の小論文は「自分が書きたいことを自由に書く」というものでもありません。

前提として、「小論文は採点してもらうために書く」必要があるのです。

 

そして試験である以上、小論文には明確な採点基準が存在します。(採点基準がなければ、採点者ごとに点数の格差が大きくなり不公平ですからね。)

ですから、最低限、採点基準に沿って小論文を書かなくてはならないのです。

したがって、誤字脱字はもちろんダメですが、読んでも意味が通らない、一読して理解できない文章は「読むに値しない」と判断され、ほとんど加点してもらえません。

「試験のために小論文を書く力」は、問題集や過去問題で「実際に文章を書く練習」を積むことで上達します。

「自分は文章を書くのが苦手だから小論文なんて無理」と諦めず、しっかり小論文対策を行って演習で量をこなしましょう。

 

まとめ

・大学入試で小論文を課すのは、論理力があるかを確認するため。

・小論文で「事実」と「意見」を混ぜるのはご法度。

・小論文で独創性はいりません。相手に理解してもらうための「型」が大事。

・課題文さえ読みこなせないなら、小論文での合格は夢のまた夢。

・「ボツ」にされないため、最低限の文章は書けるようになろう。

スポンサーリンク

この記事を書いた人

元予備校講師の営業マン
元予備校講師の営業マン
高校の非常勤講師、学習塾・予備校の講師の経験を活かして大学受験に関する記事を執筆しています。専門は社会科。推薦入試・公募面接・小論文対策の指導経験有り。