専門学校のAO入試|合格までの流れと注意点を解説します

専門学校のAO入試|合格までの流れと注意点を解説します

大学や短期大学と並ぶ進学先として、専門学校があります。

専門学校も大学と同じく入試があるのですが、近年、AO入試制度を取り入れる専門学校は増えています。

通常の学力試験では判断できない「受験生の個性や入学意欲を見きわめたい」という学校側の意向が反映されているのでしょう。

今回は、そんな専門学校のAO入試について高校教師・予備校講師の経験を活かして説明します。

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元予備校講師の営業マン

高校の非常勤講師、学習塾・予備校の講師の経験を活かして大学受験に関する記事を執筆しています。専門は社会科。推薦入試・公募面接・小論文対策の指導経験有り。

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1.専門学校とは何か

専門学校は、特定の職業に必要な知識や技術を教えてくれる学校です。

基本的に二年制または三年制で、教える内容によって全部で8種類に分類されます。

大学が知識習熟・研究を重視しているのに比べ、専門学校は技能習熟を重視している学校が多いので、カリキュラムの中で「実習が占める割合が高い」という特徴があります。

専門学校への進学者は、高校卒業者の15~20%です。

各分野で最も生徒数が多いのは「医療関係分野」、次いで文化・教養関係、工業関係、衛生関係、商業実務関係などと続きます。

 

2.専門学校の入試形式

(1)専門学校の一般入試

一般入試では、主に書類選考、学科試験、面接試験が課されます。

保育系ではピアノの試験、建築・美術系ではデッサンやデザインなどの実技試験が課されることがあります。

もちろん、学力試験は一定の基準をクリアできなければ不合格です。

過去問題を入手してしっかりと試験対策を行いましょう。

 

(2)専門学校の推薦入試

推薦入試では、各学校が募集基準を満たした学生を専門学校に推薦します。

書類選考、面接試験、小論文試験を課すことが多いです。

取得資格や部活動など、高校在学中の経験がとても重視されるのが特徴です。

そして、こうした高校在学中の様子をまとめた書類を「調査書」といいます。

調査書は面接試験の重要資料ですので、先生方にどのような内容が書かれているのか聞いてみてもよいでしょう。(学生は調査書を開封して中身を見ることができません。)

面接試験では在学中の経験について具体的に聞かれることが多いので、自分の高校生活をふり返って整理しておきましょう。

 

(3)専門学校のAO入試

AO入試は、学校側が出す「アドミッション・ポリシー(学生受け入れ指針)」に合う学生を選抜する試験です。

そして推薦入試とは異なり、AO入試は学校の推薦が必要ないのが特徴です。

自分で「立候補」して受験するのが、AO入試というわけです。

しかし、調査書の提出を義務付けている学校が多いので、面接で高校在学中のことを聞かれるのは推薦入試と同じです。

 

推薦入試とAO入試の一番の違いは、「AO入試は志望動機や入学後の目標に試験の重点が置かれる」ことです。

  • 「志望校に入って何をしたいのか」
  • 「どうしてこの学校を選んだのか」
  • 「卒業後に何をしたいのか」

などを具体的に語ることができるかが勝負です。

AO入試は試験の期間が長く、すぐに結果が出る試験ではないので長丁場になる覚悟が必要です。

■ 推薦入試:高校生活の成績・活躍を重視される

■ AO入試:志望動機・入学後の目標を重視される

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3.専門学校のAO入試への出願資格

原則、高校を卒業または卒業見込みであれば、誰でも専門学校へ出願することは可能です。

入試の形式や必要書類などは各学校の募集要項を見て確認しましょう。

 

4.専門学校AO入試の流れ

(1)体験入学・オープンキャンパス・学校説明会への参加

各専門学校では学校の中を見てもらい、学校説明を聞いてもらうためにオープンキャンパスなどを開催します。

もっともオープンキャンパスの開催が多いの時期は夏です。これは夏休み期間の来校を見込むからです。

そして、次に多いのが文化祭などを絡めた秋で、冬から春はオープンキャンパスの開催が少なめです。

行きたい学校にある程度の目星がついているなら、高校2年生の夏や秋からオープンキャンパスに行ってみるとよいでしょう。

 

ちなみに、高校2年生にオススメの季節は秋です。

理由は、学園祭を見つつ、学校の雰囲気を感じ取るのにちょうどよいからです。

2年生の秋で行きたい学校をしぼったら、3年生の夏で本命の説明会やオープンキャンパスに参加します。

これら「イベントの参加やエントリーがAO入試の受験資格となっている」ことも多いので、もしものときに焦らないように積極的に参加しておきましょう。

 

(2)事前面談・予備試験

イベントに参加してAO入試へのエントリー資格を得た後で、事前面談予備的な学力試験を受けることがあります。

これらは出願する前に行われますから、注意が必要です。

そして、これらの試験で内定が確定することもあります。

その場合は、出願後ほぼ無条件で合格です。

事前面談などが実施されるかどうかは各学校によって異なりますので、それぞれの専門学校のAO入試の募集要項をしっかりと確認しておきましょう。

 

(3)出願する

各学校に願書を提出します。

願書を提出することで、初めて入学意思を示したことです。

事前に合格内定が出ていても、かならず忘れずに出願してください。

出願書類の書き方、訂正の方法なども募集要項や願書に書かれているので、しっかりすみずみまでチェックしましょう。

 

また、郵送の場合は受付期限が「消印有効」なのか「必着」なのかを確認しなくてはなりません。

私の経験をふり返ってみても、過去に「必着」であることを見落とした学生がいました。

すでに郵送では間に合わない時間でしたから、出願先は遠方の学校でしたが、その学生には自分の足で出願に行くよう指示しました。

一日でも期限日より出願が遅れてしまうと、学校側は出願を受け付けてはくれません。

むしろ、「期限内に出願すること」も試験の一つです。

出願は遅れないように細心の注意を払いましょう。

 

(4)試験

AO入試では、推薦試験に比べると今後の伸びしろや、本人のやる気を評価する傾向が強いです。

高校生活を通じて「今まで何をしてきたのか」も大事ですが、「今後、何をしていきたいか」を具体的に語らなければなりません。

熱意の感じられない付け焼き刃の志望動機では、何度も繰り返される面接を乗り越えることはできません。

自分が、いかに志望校のアドミッション・ポリシーに適合しているか、どうしてその学校に行きたいのかを具体的に語れるようになりましょう。

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この記事を書いた人

元予備校講師の営業マン
元予備校講師の営業マン
高校の非常勤講師、学習塾・予備校の講師の経験を活かして大学受験に関する記事を執筆しています。専門は社会科。推薦入試・公募面接・小論文対策の指導経験有り。