現在、大学生全体の約7割の学生がアルバイトをしています。
そして、大学生のアルバイト月収の平均は月4~6万円ほどとされています。
ですが、これは本当なのでしょうか。
今回は大学生の平均アルバイト月収について調べ、大学生の平均アルバイト月収を気にする必要が無い理由について書いてみました。
アルバイト選びに悩んでいる学生や、アルバイトをしようか悩んでいる学生は参考にしてみてください。
大学生の平均アルバイト月収
さまざまな団体が、全国の大学生を対象とした平均アルバイト月収についての調査結果をまとめています。
ここでは、各団体がまとめた調査結果から、大学生の平均アルバイト収入について見ていきましょう。
調査結果によると、大学生の平均バイト収入は約3万円
平均アルバイト月収 | |
日本学生支援機構(2016年) | 約1.9万円 |
全国大学生活協同組合連合会(2015年) | 約3万円 |
t-news web | 約3.2万円 |
ベネッセ教育総合研究所 | 約3.3万円 |
就職みらい研究所 | 約3.0万円 |
どの団体も、大学生の平均アルバイト月収は約3万円という調査結果が出ているようですね。
おそらく、全国のあらゆる大学生たちの平均アルバイト月収は確かに約3万円ほどなのでしょう。
しかし、大学生のアルバイトの月収入が約3万円と聞いて「少なすぎる」と思われた方も多いのではないでしょうか。
普通にアルバイトをしていれば、月収3万円はあっと言う間に超えていく額です。
例えば、時給1000円のアルバイトを8時間勤務×4回/月するとしましょう。
すると、
1000円 × 8時間 × 4日/月 = 3万2000円/月
となります。
つまり1ヶ月を4週間で考えてみると、時給1000円のアルバイトを毎週1回8時間する程度で月収3万円の壁を突破するのです。
そう考えると、大学生の平均アルバイト月収が約3万円だというのはにわかに信じ難いですよね。
しかし、各団体の調査結果は間違ってはいません。
これらの調査結果に違和感を覚えてしまうのは、これらの調査にアルバイトをしていない大学生たちも含まれているからなのです。
実際、大学生のバイト月収は約4~6万円ほど?
大学生たちの平均アルバイト月収を調べるなら、やはりアルバイトをしている大学生たちのバイト月収のみに注目するべきでしょう。
なので、アルバイトをしていない大学生も含めた大学生全体の平均アルバイト月収3万円から、アルバイトをしている大学生のみの平均アルバイト月収を求めてみます。
大学生のアルバイト率についてはこちらの記事にまとめていますが、現在、大学生全体の約7割がアルバイトをしていると言われています。
参考:大学生のバイト率は約74%!でも学年と学部で割合が異なる?
ですから、
30000円/0.7 = 42857円
つまり、アルバイトをしている大学生の平均アルバイト月収は、約4万円ほどだと予想すること出来ます。
しかし、学年や学部によって大学生のバイト率は異なります。
ですから、大学生の平均アルバイト月収には多少の誤差があるでしょう。
この誤差の分も含めて、アルバイトをしている大学生の平均アルバイト月収は4万円~6万円ぐらいと考えておくといいのではないでしょうか。
大学生が求めるアルバイト月収はいくら?
大学生の平均アルバイト月収は約4~6万円だと考えられるわけですが、学生によって必要なアルバイト収入は異なります。
そこで、「STUDENTS LAB」さんが大学生たちを対象に行った「Q.月にどの程度稼ぎたいですか」という調査の結果を引用して、大学生たちが求めるアルバイト収入について注目してみましょう。
3万円未満 | 20.1% |
3~5万円 | 37.4% |
5~8万円 | 29.1% |
8~10万円 | 8.3% |
10万円以上 | 5.0% |
データに注目してみると、大学生たちの約6割が「月に3~8万円の収入を得たい」と考えていることが分かりますね。
私の友人たちを見ていても、毎月のアルバイト収入は3~8万円以内という方が多いです。
そして面白いのは、「月に8万円以上稼ぎたい」と考えている学生たちが大学生全体の約1割程度しかいないという事実です。
私の感覚では、月10万円以上アルバイトで稼いでいる大学生はもっとたくさんいる印象でしたが、意外と少ないんですね。
まあ、アルバイトで月収8万円を超えてしまうほど働くとなると、学業やアルバイト以外の課外活動に割く時間や体力が結構制限されますからね。
アルバイト収入月8万円の壁を越えるには、サークルや授業への出席をある程度犠牲にする必要があると覚えておきましょう。
あなたが求めるアルバイト月収はいくら?
当たり前の話なのですが、学生によって求めるアルバイト月収は異なります。
月2万円のアルバイト収入でも十分な学生がいる一方で、大学生活を続けるために月8万円以上のアルバイト収入が必要な学生もいます。
具体的には、
●「国公立大学生 or 私立大学生」
●「一人暮らし or 実家暮らし」
この二つの要素によって、毎月必要なアルバイト収入は大きく異なるのです。
大学生の中には、まったくアルバイトをしていない学生もいれば、毎月15万円以上をコンスタントにアルバイトで稼ぐ学生もいます。
他の学生のアルバイト収入と自分の収入を比較してしまうことも多いでしょう。
しかし、大切なことは自分の生活に必要な収入をアルバイトで稼ぐということです。
自分が生活できるだけの最低限の月収を稼ぐことができれば十分なのです。
大学生全体の平均月収は特に気にせず、参考程度で捉えておくのがいいと思います。
また、アルバイトで自分がいくら稼ぐべきなのか分からないという方もいると思います。
そんな方は、アルバイトで稼がなければならない必要月収をイメージするためにこちらの記事を参考にしてみてください。
参考:大学生の一人暮らしにお金はいくらかかる?分析して分かったこと
自分に必要な月収を知ることで、「ほどほどに稼ぎたいのか」「がっつり稼ぎたいのか」これらのイメージすることができます。
そして、自分のライフスタイルに合ったアルバイトが見つかりやすくなります。
大学生の平均アルバイト月収のみに注目するのではなく、自分に必要なアルバイト月収について考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
大学生のアルバイト代の平均や、大学生が日々の生活のために必要なアルバイト収入についてまとめてみました。
大学生の平均アルバイト月収は約4~6万円ほどだと考えられますが、これはあくまでも「平均」です。
アルバイトの仕事内容や勤務時間、勤務場所など、さまざまな要素によって大学生たちのアルバイト収入は大きく異なります。
自分のライフスタイルに合ったアルバイトを探しましょう。