大学生はアルバイトで平均いくらの収入を得ているのか、気になりますよね。
最新の調査では大学生のアルバイト平均月収は月3~4万円ほどとされています。
ちなみに、後で紹介しますが実家暮らしの学生の方が下宿生よりもアルバイトで稼ぐ傾向にあります。
この記事では、大学生はアルバイトをできるだけ減らし、専門知識やスキルなど自分の強みを磨くことに時間を使うべき理由についてお伝えします。
アルバイト収入のために犠牲にすることは何か、ぜひ収入を得る方法を考える参考にしてください。

ちなみに僕は、家庭教師、個別指導塾講師、カフェ、短期(イベント運営等)のアルバイトを経験してきました。
引用元
(平成30年度学生生活調査結果)
(第55回学生生活実態調査 概要報告)
大学生の平均アルバイト月収は3~4万円ほど
大学生の平均アルバイト月収(昼間部)
自宅生 | 下宿生 | |
JASSO | 36,560円 | 30,850円 |
大学生協 | 41,230円 | 33,600円 |
自宅生の方がアルバイトで稼ぎがち

意外なことに、下宿生よりも自宅生の方がアルバイトで稼ぎがちなようです。
また、家庭に経済的余裕のある家庭の学生の方がアルバイトをしがちだと分かるデータもあります。
※JASSOの資料では、大学生のアルバイト従事者86.1%のうち、「家庭からの給付で就学可能」な学生は52.0%もいます。

この原因について考えてみたのですが、仕送りだけで学費をまかなえない学生の一部は、
奨学金などで十分な資金を得ているのでバイト代を稼ぐ必要がないのではないでしょうか。
また、家庭からの給付で就学可能な学生の多くは、プライベートで使える資金を得るためにアルバイトをしているのではないでしょうか。
詳細⇒大学生のバイト率は約75%|アルバイトをしない2つのメリットとは?
月3万円の収入は少なすぎる?

大学生のアルバイトの月収入が約3万円と聞いて「少なすぎる」と思われた方も多いのではないでしょうか。
アルバイト経験者なら、なおさら「月収3万円なんてあっと言う間に超える額じゃん」と感じるでしょう。
しかし、当然データは事実です。
このデータに違和感を感じる方に伝えたいのですが、
正直、「大学生のアルバイト平均月収」は当てにしないほうが良いです。
今回引用させてもらった2つの資料の調査対象の人数は、合わせると5万人を超えます。
これらのデータには、アルバイト収入が月3万円よりも低い学生も含まれていますし、もちろん月数十万円を稼ぐ学生も含まれています。
あなたが置かれている状況や事情を改善するためには、この平均値はあまり役立たないでしょう。
大事なことは、あなた自身に合ったアルバイト収入を得ることです。
職種別アルバイト時給

JASSOに下記の資料がありましたので引用します。
時給が高いアルバイト
- 「塾講師・家庭教師など」の教育系
- 「重労働・危険作業」などの力仕事系
- 「特殊技能」などの専門系

個人的な意見として、塾講師と家庭教師は都市圏では時給1000円以上が基本だと考えていいです。
こちらの資料はあくまで平均時給ですので、都市圏か地方かによって差が大きいです。
「こんな資料もあるんだ」程度に参考にしてみてください。

自分に最適なアルバイト収入額を考えよう

言うまでもなく、学生によって求めるアルバイト月収は異なります。
月2万円のアルバイト収入でも十分な学生がいる一方で、大学生活を続けるために最低でも月6万円以上のアルバイト収入が必要な学生もいます。
また、まったくアルバイトをしていない学生もいれば、毎月15万円以上をコンスタントにアルバイトで稼ぐ学生もいます。
他の学生のアルバイト収入が気になる気持ちはとてもよく分かります。
しかし、大切なことはアルバイトをするなら自分に必要な収入に絞って稼ぐということです。
アルバイト収入は絞ろう
貯金のためにアルバイトに熱心に励む学生は多いです。
しかし、「大学生は目的とゴールのある貯金に集中しよう!」というのが僕の考えです。
目的とゴールのある貯金とは、
- 自分の強みを伸ばすための学習費用などを稼ぐという目的
- 目的を達成するために必要な具体的な金額というゴール
のある貯金です。
知識やスキルの習得には多くの時間を必要とし、就職後にはなかなかその時間が取れなくなります。

新社会人は特に、会社から与えられる「課題」を解決するために多大な時間を消費するため、自分がやりたい勉強の学習時間を確保することはとても難しいです。
アルバイト収入に囚われず、大学生のうちにぜひ自分の強みを伸ばすために時間を使ってください。
将来のための貯金は卒業後に始めても大丈夫です。
参考までに、大学生協の調査結果には下記の特徴がありますので、
自分に合ったアルバイト収入を考える際に参考にしてみてください。
・アルバイト収入額は仕送り収入額の約5割
・アルバイト収入が全体に占める割合は、自宅生が約6割、下宿生は約2.5割
「暇な時間はアルバイト!」←失うものもあります

アルバイト収入を増やすほど、貴重な大学生活を消費します

暇な時間は働けるだけ働いてお金を貯めよう!
という学生は真面目で頑張りさんに見えますが、大学生にとって非常にもったいないのでおすすめしません。
なぜなら、お金を稼ぐだけなら卒業後に就職して稼ぐほうがはるかに効率が良いからです。
そして、アルバイト時間を削って知識やスキルを培うことに時間を割けば、卒業後に稼げる額をより大きくできる可能性が高くなります。
アルバイトは時間を犠牲にお金を得ますが、同時に大学生の自由な時間を失います。
「4年間もの自由時間を得られる」ことは大学生としての大きなメリットです。
【関連】大学に行く意味って何?大学生の4つのメリットを説明します
この4年間の自由時間を使って自分の知識やスキルを磨くことで、社会で大きく飛躍するための強みを作れます。
しかし、単純労働のアルバイトに長い時間を費やしてもこのメリットを活用できず、やみくもに自由な時間を失います。
つまり、自分の強みを作る時間をみすみす失い続けてしまうのです。

アルバイトをすればするほど、経験を積んで立派な人間になれる!
というのは、個人的に幻想だと思います。
金銭以上のメリットのあるアルバイトなら存分に熱中するのがいいと思いますが、
そうではなく、やみくもに時間をお金に変換する作業が続くなら、
他の仕事を経験してみたり、新しい何か熱中できることを探してみてください。

大学生活を有意義に使って、社会に出ても役立つ知識やスキルを磨きたい!
のであれば、自分に必要なアルバイト収入を考えて、自分に合った最適な労働時間でアルバイトをするべきです。
学生生活で一生懸命アルバイトに励んだのに、その時間で知識やスキルを磨いていた学生たちに卒業後遅れを取るのは悲しいことです。
単純労働続きのアルバイトは避けよう

- 単純労働バイトが悪いわけではない
- でも長時間続けるのは時間がもったいない
- 少しでも裁量性のある仕事をしてみよう
作業に慣れてしまったアルバイトは楽です。
しかし、そういうアルバイトを続けていると大学生活の自由時間は驚くほど早く失われます。

結局、大学生活はアルバイトのシフトに追われているだけだった

職場の人間関係が良好だったからアルバイトを続けたけど、他の仕事にも挑戦しておけばよかった
と思い返すことがあるかもしれません。
ぜひ大学生活の貴重な時間を浪費しないでください。
大学生活でいろんなものを我慢して必死に貯めた100万円が、就職後たった1年で十分貯められる金額だと気づいたとき、悲しい気持ちになる新社会人も多いのです。
学びながら稼げる仕事がおすすめ

アルバイトでも、有給インターンでもいいです。
知識やスキルを磨きながら働ける職場は時給以上の価値があります。
学生の身分であれば失敗してもリカバリーしやすいですし、
もし挑戦してみて自分に向いていなかったら、就職する前にその仕事を進路から外すことができます。
学生としてせっかく働いてお金を稼ぐなら、ぜひ学びのあるお仕事を選んでみてください。
将来に投資しよう(株やFXではありません)

大学生のアルバイト代の平均や、大学生が日々の生活のために必要なアルバイト収入についてまとめました。
大学生の平均アルバイト月収は約3~4万円ほどですが、これはあくまでも「平均」です。
アルバイトの仕事内容や勤務時間、勤務場所など、さまざまな要素によって大学生たちのアルバイト収入は大きく異なります。
自分の強みとライフスタイルに合った働き方を探しましょう。
アルバイトで学べることがたくさんあることは事実です。
しかし、アルバイト時間を削って、知識やスキル、アルバイトではできない経験を積んでいる学生は世の中たくさんいます。
そして就活や就職後は、そんな人々が普通にライバルになります。
卒業後に存分に闘えるよう、ぜひ「自分の強み」を伸ばすことに時間を使ってみてください。
ちなみに、月10万円以上をアルバイトで稼ぐ大学生は全体の約1割ほどです。詳しくはこちらの記事をどうぞ。