大学受験のために部活は早く引退するべき?両立するためのコツとは

大学受験のために部活は早く引退するべき?両立するためのコツとは

「高校三年間で何か打ち込んだことはありますか。」

面接でこんな質問をされた時、「部活動」と答える受験生は多いでしょう。

たしかに、部活動は高校三年生の時期にしか体験できない貴重な経験です。

しかし、大学入試という点から見ると、部活動は受験勉強とうまく付き合っていかなければならないものでもあります。

特に、三年生の引退時期の見極めは入試の結果に大きく影響します。

今回は部活動と大学入試の関連についてお話します。

 

目次(もくじ)

1.部活動に参加するメリット

部活動では、以下のようにさまざまなメリットがあります。

  • 「学年の違う先輩後輩とどうやって関わるか学べる」
  • 「一つの目標に向かってどうすれば実現できるのか学べる」
  • 「集団の中での立ち位置や役割分担を学べる」

部活動の経験は、将来いろんなところで役立ちます。

部活動は一人で行うものではありません。

他の部員たちと協力する場面が多いですからチームメイトと意思疎通を図る中で自然とコミュニケーション能力は向上するでしょう。

そして、「一つのことに打ち込み、何かを成し遂げるために努力する」ことで、達成感も感じられます。

部活動に参加するメリットは、とてもたくさんあるのです。

 

2.部活動に参加するデメリット

部活動に参加する一番のデメリットは、学習に割く時間が少なくなってしまうことでしょう。

部活動は毎日一定の時間を消費しますので、自由時間も少なくなります。

つまり、部活動以外の時間を有効活用して、貴重な勉強時間を確保する必要があるということですね。

他にも、健康面のリスク人間関係のトラブルなど、部活動に参加するデメリットはありますね。

 

3.最後まで部活をやりきるために

大学受験があるからといって、せっかくの部活動を途中で辞めてしまうのはとてももったいないことです。

興味があって活動している部活では、最後まで頑張りたいものですよね。

実際、AO入試や推薦入試では、部活動をどれだけやりきったかも判断材料です。

それは、一つのことを成し遂げたかどうかを判断する指標の一つだからです。

では、どうすれば大学受験の勉強と並行させながら、部活動を最後までやり切ることができるでしょうか。

(1)学校の授業を大事にする

部活動に熱中する生徒から聞くのが、部活で疲れているので授業中寝てしまったり、集中力がなくなってしまうという話でした。

しかし、これは本末転倒です。

「時間を効率よく使う」という観点から見ても大きな損失です。

本来勉強するべき時間にサボってしまうと、その勉強量を取り返すために少ない自由時間を犠牲にしなければなりません。

もし勉強量を取り返すことなく放置してしまうと、大学受験の際に「学力不足(不合格)」として自分の身に容赦なく降りかかってきます。

その日の授業はその日のうちに。

授業内容が完璧なら授業中に自習してもいいでしょう。

とにかく、授業内容が分からなくならないよう頑張ってついていきましょう。

 

(2)時間を計画的に使う習慣をつける

1日はどんなに頑張っても24時間しかありません。

しかも、部活動に参加していない帰宅部の学生に比べ、部活生は時間が少ないのです。

ちょっとしたスキマ時間も貪欲に活用しましょう。

「通学時間に英語のリスニング」、「休み時間などで英単語の暗記」、「帰宅後は、時間を決めてやるべき課題を取り組む」など、工夫しだいによっては勉強時間をなんとか作り出すことが可能です。

それを、高校一年生から習慣化することができれば、受験勉強と部活動を両立できる可能性は高まるでしょう。

 

(3)部活を言い訳にしない

部活動は自分がやりたくてやっているものです。

それを理由にして、勉強がはかどらなかったり、健康を損なったりしてはいけません。

部活はあくまでもプラスアルファ。

部活動を続けたいなら、学生としての本分である勉強もしっかりできることを証明しなければなりません。

部活動に参加することはメリットも多いですが、勉強との両立は大変です。

しかし、両立を成し遂げることができれば、推薦やAO入試はもとより、一般試験でも合格の可能性が高まるでしょう。

将来的に仕事をたくさんしなければならないときに、その経験は必ず生きてくるでしょう。

 

4.部活動選びの注意点

高校入学時に大学進学などを考えている場合、入りたい部活の3年生がいつ引退するかを事前に調べることは大事なことです。

運動部の場合、6月ごろに高校総体が行われます。

この結果により、夏のインターハイ、国体などへと進んでいきます。

一部の上位進出者を除いて夏休みまでに引退すると考えてよいでしょう。

 

文化系、特に吹奏楽部の場合は夏の大会シーズンが終わっても地域イベントや学校の文化祭に参加することが多いので、秋までずれ込むことが多いです。

10月末くらいまで活動を続けることがあるかもしれません。

実際、予備校に来た学生から話を聞いてみると、運動部よりも吹奏楽系の方が引退時期が遅かったです。

もちろん、それぞれの高校・各部活によって方針は異なります。

「3年生は必ず夏までに引退すること」と決めている高校・部活もありますから一概には言えませんが、入部する前に3年生の引退時期は聞いておいた方がよさそうです。

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