現代社会の勉強法&参考書5選|センターで70点以上を狙うコツ

高校の現代社会の勉強法&参考書5選|センターで70点以上を狙うコツを予備校講師が教えます。

大学入試センター試験において、社会科系科目は必ず一つ選択しなければなりません。

そのうち、公民系4科目の中で最も受験者数が多いのが現代社会です。

社会科系の科目の負担をできるだけ少なくしたい理系の受験生に人気の科目ですね。

とはっても、せっかく公民系科目を勉強する負担を減らしても、高得点をとれなければ合計点数の面で影響が出てしまいます。

今回は、できるだけ小さな負担で現代社会の得点を挙げる方法や、重点的に勉強するべきポイントを予備校講師が経験を活かして解説します。

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現代社会の基本
  • 現代社会は60~70点までは比較的簡単に取れるが、それ以上に点数を伸ばすには時間が必要
  • 教科書レベルの内容理解が大前提
  • 現代社会の演習は赤本などのセンター試験過去問が中心
  • 高得点を狙うなら、経済分野の攻略が必須
  • 自分にとって必要な点数を考え、他科目と勉強の時間を調整しよう

元予備校講師の営業マン

高校の非常勤講師、学習塾・予備校の講師の経験を活かして大学受験に関する記事を執筆しています。専門は社会科。推薦入試・公募面接・小論文対策の指導経験有り。

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1.現代社会の勉強方法

(1)教科書で現代社会の基本を理解する

どんな教科でも、学習の第一段階は教科書の徹底理解です。

ですが、教科書を使った効果的な勉強法はご存知でしょうか。

先生から「現代社会の成績を伸ばすためには、授業のまとめノートを作りなさい」と言われる方が多いと思いますが、ほかにもっと大事なことがあります。

それは、教科書に書かれている文章を正確に理解することです。

 

例をあげましょう。

「アメリカなどでさかんな遺伝子組み換えの技術は、気候変動や疫病に左右されない食料の安定供給の実現に向けて、大いに期待されている。」

さて、この一文の中で、正確に意味が分からない単語は無かったでしょうか?

  • 「遺伝子組み換え技術」
  • 「気候変動」
  • 「疫病」

こういったワードはしっかり理解できているでしょうか。

  • 「遺伝子組み換え」と「品種改良」は実は似て非なるものです。
  • 「気候変動」は短期的な変化ではなく、より長期的な視点と人間の営みがかかわる言葉です。
  • 「疫病」が発生したら、どのようなことが起きるのでしょう?

こうした部分をおろそかにしてしまうと、問題演習になった時にいちいち調べなくてはなりません。

もし教科書の中で分からない単語が出てきたら、用語集や学校で配布される資料集、国語辞典や広辞苑などで徹底的に調べなければならないのです。

もちろん、参考書を使っても構いません。

教科書で調べつつ理解し、わからない部分はそのままにしない。

それが、現代社会の基礎を固める一番の近道です。

 

(2)“意識的に”ニュースを見る

現代社会は「一般常識で判断できる問題が多い」というのは以前から指摘されていることです。

しかし、ただ単にニュースを見ていれば正解できるようになるかというと、それは違います。

例えば、「食糧問題」や「人口問題」、「民族紛争」などについての問題は毎年のように出題されています。

それでは、

  • 「トランプ大統領」が再協議を要求しているカナダやメキシコとの貿易協定は何というでしょう?
  • そもそも、トランプ大統領はなぜ諸外国との関係や貿易を見直そうとしているのでしょう?

実は、すべてニュースで詳しく解説されています。

今、見ているニュースの内容が、自分の受験に直結するということを「意識」し、学校や予備校の授業のように理解しようと真剣にニュースを見ることができるのか。

その意識の差が、現代社会の時事問題の得点差につながります。

 

(3)単語を暗記するだけでなく内容や関連も理解する

センター試験の現代社会で安定して80点以上をとるためには、「経済分野」の理解は必要不可欠です。

「政治経済」や「倫理政経」といった科目に比べると、「センター試験の現代社会の経済分野の出題内容は易しい」と言われています。

しかし、現代社会の経済分野は内容理解が伴わなければ高得点に結びつきにくいものです。

単語を暗記するだけでは不十分です。

必ず、単語の内容や単語同士のつながりを意識して覚えましょう。

 

例えば、経済分野で「カルテル」という言葉があります。

これは「おもに同一業種の企業間で価格や市場などに関する協定を結び、市場の独占をはかることを目的とした独占の一形態」と説明されます。

では、

  • 「カルテルの目的は何でしょう?」
  • 「市場を独占するとは、どういうことでしょう?」

用語集の単語名だけを暗記しても、それぞれの知識がしっかり結びついていなければ、細かく問いただされたときに「?」マークが浮かんでしまいますよね。

カルテルを理解するには、企業が市場を独占することの意味や目的も理解しなくてはいけません。(ちなみに、2017年のセンター試験で「カルテル」の問題は出題されています。)

単語の暗記だけではなく、内容と他の単語との関連を理解することが重要です。

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2.大学受験センター現代社会の基本

大学入試センター試験は、大学受験者の基礎的な学力を図ることが目的です。

高校卒業段階の知識が身についているか、その知識を使って応用問題を解くことができるか。それが目的です。

ですから、「出題の全てが応用問題で、難問・奇問がたくさんあって大変だ。」というようなことにはならないのです。

センター試験では、全体の6割が基本問題、残りの4割が応用問題です。

センター現代社会では、全体の6割が基本問題、残りの4割が応用問題

実際、現代社会の平均点は50点から60点の間で推移しています。

現代社会攻略の第一段階は、教科書・参考書内容の徹底理解と基本事項の暗記となるわけです。

 

現代社会はセンター試験で60~70点までは比較的簡単に取れますが、それ以上に点数を伸ばすには時間が必要な科目です。

皆さんは志望校に応じて大学入試センター試験での目標点を設定しているはずです。

医学部や難関国公立・難関私大では90点以上必要かもしれません。

でも、ほかの科目の勉強もありますよね?

その意味では、予想問題の的を絞りにくい現代社会の目標得点は80点くらいに抑えて、他の科目で点数を稼ぐなどの戦略が必要になります。

必要な点数に応じて、勉強量を調節しましょう。

 

3.センター現代社会の出題傾向

現代社会の出題分野は、このように大きく分けることができます。

現代社会の4分野(政治分野 経済分野 環境分野 青年期)

センター試験の現代社会は、この4分野からまんべんなく出題されます。

配点が特に多いのは「政治・経済分野」で、過去の傾向からすれば、問題の60%前後が「政治・経済分野」から出題されます。

「環境分野」と「青年期分野」がそれぞれ20%前後ですが、この割合は年によって異なります。

つまり、現代社会の点数を上げるためには政治・経済分野を欠かすことは出来ないということですね。

 

(1)政治分野

現代社会の政治分野は、中学校の「公民」をより詳しくした内容が中心です。

  • 「基本的人権」
  • 「憲法」
  • 「三権分立」
  • 「裁判員制度」
  • 「消費者問題」

などは特に必須のテーマです。

必ず基礎から確実に固めておきましょう。

 

(2)経済分野

経済分野は、単語の単純暗記では得点に結びつきにくいです。

例えば、「市場の限界」という単語を暗記していたとしても、

「世の中で起きているどのようなことが市場の限界を表す例として適切なのか」

を具体的に判断できなければ得点することができないのです。

ただ単語の暗記量を増やしただけでは得点力が上がらない。

そういう意味で、経済分野は高得点を取るうえで難関となるでしょう。

 

(3)環境分野

環境分野は、近年注目が高まっている分野です。

特に

  • 「循環型社会」
  • 「ゴミ問題」
  • 「過去の公害」

といった典型的な問題は、必ず正解できるようにしておきましょう。

また、

  • 「ラムサール条約」
  • 「バーゼル条約」

といった基本的な国際条約の理解も欠かせません。

いずれも、教科書レベルの内容理解が大前提となります。

 

(4)青年期分野

青年期分野は、

  • 「少子高齢化」
  • 「男女共同参画社会」
  • 「青年期特有の問題」
  • 「適応と欲求不満」

など、現代に生きる上での「人としてのありよう」に着目しています。

その中には宗教や日本人の文化などについても含まれます。

得点しやすい分野ですが、油断せずに定期的に復習を繰り返しましょう。

 

4.センター現代社会の点数を上げる方法

(1)参考書を徹底的に読み込む

社会科系のセンター試験は、難問・奇問よりも基本的な知識で解ける問題が約6割を占めます。

このことから、用語の意味や教科書レベルの内容理解などの基礎基本を徹底することで、早ければ1~2か月ほどの期間で60~70点程度まで得点力を上げることができるようになります。

現代社会をセンター70点台まで上げるためには、まずは基本的な参考書を徹底的に読み込みましょう。

もしセンター試験で80点以上を狙うのであれば、自分の苦手分野を参考書で基礎から集中的に勉強しましょう。

 

(2)マーク式問題で演習する

現代社会の基本的な内容を理解し、ある程度の応用内容を学習すれば、集中的な問題演習期間に入ります。

ほとんどの場合、現代社会はセンター試験でのみ使う科目ですから、演習に用いる問題集もマーク形式が最適です。

最良の問題集は、センター試験の過去問です。

少なくとも、過去5年分以上は解きましょう。

 

(3)時事問題の勉強法

参考書や問題集だけでは対応できない問題が現代社会では出題されます。

それが、時事問題です。

教科書は採択されてから数年間、内容が変更されません。

参考書や問題集も、出版されてから改定されるまでに時間差があります。

そのため、近年に怒った事柄は教科書や参考書では十分にフォローすることができないのです。

現代社会で高得点を取ることが難しいゆえんです。

 

現代社会の時事問題を対策するためには、過去数年分の「日本と世界の10大ニュース」を読みましょう。

日本と世界の10大ニュース(Google検索)】と検索すれば、各新聞社がまとめた一年間の10大ニュースを読むことが出来ます。

新聞のバックナンバーが一番良いですが、小論文対策などで使われる時事問題対策の参考書を使うのもおすすめです。

 

5.おすすめの参考書(問題集)5選とその活用法

教科書内容の理解が済んだら、いよいよ、参考書の活用です。

基礎的事項が網羅されている参考書が使いやすいでしょう。

センター試験の特性を踏まえ、どのように現代社会の教科書や参考書・問題集を使いこなすべきかをお話しします。

 

(1)参考書「センター試験 現代社会の点数が面白いほどとれる本」

レベル:易~中級

センター試験対策としては定番中の定番。

基礎から勉強したい人にピッタリの参考書です。

教科書の学びなおしなので、いっけん、分量が多く感じますが内容は比較的平易で読みやすいです。

教科書内容の補足にうってつけでしょう。

 

(2)参考書「センター試験現代社会集中講義」

レベル:中級~難関

テーマ別にまとめられた分野特化型の参考書です。

過去の出題傾向を分析し、頻度やレベル・理解の度合いなどを解析して作られたものです。

全部で50のテーマについて、講義+演習の形式でまとめられています。

出やすい部分を効率よく学習するのは受験の常道です。

基礎理解がしっかりできている人ならば、大きな効果を発揮することができるでしょう。

ただし、基礎が不十分な場合、正確に理解できず使いこなすのが難しくなりますので要注意。

 

(2)用語集「現代社会用語集」

レベル:易~難関

入試対策の基本中の基本です。

出題される用語の定義は、おおむね用語集に由来します。

わからない単語が出てきたとき、真っ先に開くべきものでしょう。

各学校で購入させられたり、電子辞書のツールに入っていたりするほどの基本的な用語集です。

 

(3)問題集「センター現社一問一答【完全版】」

レベル:易~難関

公民科目には必須の「一問一答」の問題集です。

用語集の内容を再確認するためには最適の一冊です。

特に、東進の一問一答は重要度や頻度がわかりやすいので、ぜひ使ってほしい問題集の一冊です。

 

(5)問題集「センター試験過去問研究 現代社会(2019年)」

レベル:中級~難関

センター試験の過去問。いわゆる「赤本」です。

センター試験突破のための必須アイテムといってもよいでしょう。

問題そのものにも大きな価値がありますが、冒頭に書かれている「出題傾向の分析」は最新の受験対策の参考になります。

試験は常に初見の問題ですが、同じ範囲を扱っている以上、必ず類題が存在します。

過去問題を解く中で類題に接することで「見たことない。どうしよう…」とセンター試験当日にパニックになる確率を少しでも下げましょう。

 

まとめ

  • 現代社会は60~70点までは比較的簡単に取れるが、それ以上に点数を伸ばすには時間が必要
  • 教科書レベルの内容理解が大前提
  • 現代社会の演習は赤本などのセンター試験過去問が中心
  • 高得点を狙うなら、経済分野の攻略が必須
  • 自分にとって必要な点数を考え、他科目と勉強の時間を調整しよう
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この記事を書いた人

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元予備校講師の営業マン
高校の非常勤講師、学習塾・予備校の講師の経験を活かして大学受験に関する記事を執筆しています。専門は社会科。推薦入試・公募面接・小論文対策の指導経験有り。