指定校推薦のメリット・デメリット|受ける前に知っておこう

指定校推薦のメリット・デメリット

皆さんは指定校推薦について、どんなイメージを持っていますか?

早めに進路が決まって楽そう。

受験勉強しなくてもいい。

そういったことを言われがちですが、実は、指定校推薦にも良い面と悪い面があります。

今回は、指定校推薦のメリット・デメリットについて説明します。

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指定校推薦と他の推薦入試との違い

AO入試・推薦入試・指定校推薦の分類

指定校推薦は、大きく分類すると推薦入試の一種です。

では、他の推薦(公募推薦入試)とはどのような違いがあるのでしょうか。

一番の違いは合格率です。

公募推薦入試の場合は出願しても必ず合格するとは言えませんが、指定校推薦の場合は出願すれば高い確率で合格が決まります。

その理由は、指定校推薦は「大学が高校側を信用して各高校に配分した推薦枠」を利用するからです。

つまり、高校が自分たちの学校の代表として学生を選抜し、学業や人間性について保証して連帯責任を負ってくれるのです。

ちなみにですが、指定校推薦での合格は母校の信用がかかっているので、自分の都合で退学することは難しいのです。

 

指定校推薦のメリット5選

(1)高い確率で合格できる

他の入試形式と比べて圧倒的に高い合格率は大きなメリットです。

校内選考さえ突破することができれば、ほぼ自動的に入学することができます。

ただし、出願し忘れたり、合格発表後に大学から出される課題を提出しなかったりした場合は、合格取り消しの可能性がありますので、最後まで気を緩めないようにしましょう。

 

(2)合格発表が早い

指定校推薦は10月~11月に実施されることが多く、12月には合格発表を終えている大学がほとんどです。

そのため、他の学生よりも早く受験から解放されます。

その時間を有意義に使い、高校生活を悔いなくおくることもできます。

なにより、精神的に安定していられるのは大きなメリットだと言えるでしょう。

 

(3)受験費用を節約できる

公募制推薦入試であれ、一般入試であれ、通常は複数の大学を受験します。

場合によっては一つの大学でも複数回の受験を受け、志望校合格を目指します。

3つ、4つと大学なり学部なりを受けると、あっという間に10万円以上の受験費用が掛かります。

さらに、交通費や宿泊費を考えるとかなりの金額を使います。

指定校推薦であれば、数万円の費用を1回支払うだけで受験が終了します。

家庭にかかる経済的負担を最低限にすることができるでしょう。

 

(4)学校行事に専念できる

校内選考を9月・10月に通過してしまえば、文化祭などの学校行事に全力で取り組むことができます。

部活動でも後輩の指導などに回ることができるかもしれません。

 

(5)実力以上の大学に入学できる可能性がある

一般入試では現役合格が難しい大学であっても、指定校推薦で合格できる可能性は高いです。

あなたが通う高校に「推薦枠」があり、あなたが「校内選考」で残れば、一般入試を受けることなくその大学に指定校推薦で進学することができます。

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指定校推薦のデメリット4選

(1)選択の幅が狭い

指定校推薦は、私立大学や公立大学を中心として実施されています。

国立大学が志望だった場合は、指定校推薦を選択することはできません。

また、学部・学科によっては自分が通っている高校に指定校の枠がないかもしれません。

指定校推薦はあくまでも各高校ごとに割り振られるものなので、枠がなければどうしようもありません。

 

(2)一般受験の学生よりも学力が低くなる可能性がある

指定校推薦の学生やAO入試の学生は合格が早く決まってしまうため、他の受験生よりも学力が劣るとする意見があります。

実際、合格してから入学するまでの期間を有効活用できずに学力が低下する学生がいることも確かです。

指定校推薦の合格者は自分自身をしっかりコントロールし、大学入学後の準備学習に取り組まなければなりません。

 

(3)大学の授業についていけない可能性がある

大学入学後に授業についていけない可能性があります。

大学に向けて準備学習をしない学生は、一般受験を突破し、勉強する習慣が残っている学生と比べると緊張感を欠く傾向がみられます。

せっかく入った大学で落ちこぼれないよう、準備学習を余念なく行うべきでしょう。

 

(4)基本的に専願で、辞退や入学後の中退はできない

大学によっては誓約書・確約書といった書類を出願時に提出させることがあります。

これは、合格したら必ず入学するという内容の書類です。

私のかつての教え子の中に、この書類を出したにもかかわらず「どうしても大学に行きたくない」と辞退した学生がいました。

学校全体が大騒ぎした挙句やむなく事態を認めましたが、次の年からその学校の指定校枠は無くなりました。

指定校推薦を利用するということは、学校の代表として入学することに等しいです。

入学を辞退することはもちろん、入学後に中退したり、単位をとれずに留年したりすると母校の後輩たちに迷惑をかけてしまいます。

 

指定校推薦はよく考えてから決めましょう

指定校推薦は高い合格率などメリットが多い入試制度です。

デメリットとされていることの大半は、自分自身の力で克服できたり制御できるものばかりです。

ただし、なんとなくで合格してしまうと事態も中退も難しいので、受けるかどうかは慎重に検討したほうがいいでしょう。

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元予備校講師の営業マン

高校の非常勤講師、学習塾・予備校の講師の経験を活かして大学受験に関する記事を執筆しています。専門は社会科。推薦入試・公募面接・小論文対策の指導経験有り。

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