今回のテーマは、文系学生が日商簿記3級を取るメリットについてです。
就職活動のために簿記3級を取る必要はないですが、学生のうちに取るメリットはあります。
僕は大学で『簿記(必修)』の授業を履修していましたが、
学生のときは簿記を受験せず、就職後に会社の指示で簿記3級を取得しました。
この経験を交えながら、在学中に簿記3級を取るメリットについて説明していきます。
文系学生が簿記3級を取るメリット
- 就職後が楽になる場合がある
- 一般教養として役立つ
意味ある!文系学生が簿記3級を取るメリット
就職後が楽になる場合がある
まず最初のメリットは、就職後に簿記3級を取るよう会社に指示された際に多忙な中で資格勉強をする必要が無くなるという点です。
簿記3級は、ビジネスマンとしてかなり基礎的な資格です。
金融系企業はもちろんのこと、経理や営業職など文系学生が就きやすい職種では、入社直後に簿記3級を取得するよう指示されることが多々あります。
実際、僕も新卒二年目の時に会社の指示で簿記3級を取得しました。
簿記3級は比較的簡単に取れる資格ですが、
簿記知識がない状態からでは合格まで100時間ほどの勉強時間が必要とされています。
簿記3級とか余裕だよ。一夜漬けで取れるよ。
なんて人がネット上にはいますが、普通はムリです。
100時間とまではいきませんが、簿記3級の取得にはある程度の勉強量が必要だと思っておいてください。
※経営、経済、商学部系の学生は、授業による下地があるので取りやすいです。
そして、会社の指示でこの資格を取らされるのはだいたい新卒3年目以内です。
入社して会社の業務に慣れるのに必死な忙しい時期に勉強時間を捻出するのはかなり辛いです。
しかも、たいてい業務時間外の休日などに勉強することになります。
「いやブラックやん・・・」と感じてしまうかもしれませんが、
ホワイトな大手企業にいても、休日に資格勉強をせざる負えないことは普通にあります。
簿記3級の取得は任意だよ。取得したら報告してね。ちなみに先輩はみんな取得してるからね。
なんて言われたら、新卒サラリーマンは断れません。
ですので、勉強時間を確保しやすい学生のうちに簿記3級を取得しておきましょう。
一般教養として役立つ
簿記3級は、モノとお金の流れを勉強する第一歩としてとてもコスパがいいです。
モノをいくらで仕入れて、いくらで売って、利益はいくらになるか
多くの人が感覚的に捉えている商売の基本を、具体的な数字でとらえるのが簿記3級の勉強です。
仕分(売上や経費の管理)ができたり、
財務諸表(会社の成績表)を読めたり、
具体的な作業ができる簿記3級ですが、お金の流れについての基礎知識を勉強できる点が魅力です。
正直、勉強するだけなら簿記3級をわざわざ取得する必要はありません。
しかし、資格取得を目的にしているとゴールがあるので勉強を継続しやすいです。
しかも、簿記3級は知名度が高い資格なので取得しといて損はしません。
一般教養レベルでおすすめの勉強ができるので、これをメリットとしました。
番外:単位取得に役立つことがある
経営学部や経済学部、商学部には、『簿記』の授業がある大学が多いです。
そして中には、
簿記3級を取得している学生には単位をあげるよ
という講師がいます。僕が受けた授業の講師も同じでした。
こういう場合、簿記3級に受かれば授業に出る必要が無いこともあります。
簿記3級は参考書で十分学べるレベルです。
「わざわざ授業に出て時間を使いたくない」という方は、
簿記3級を取ることで単位を取れる授業は無いか、調べてみてはどうでしょうか。
ちなみに、僕は在学中に簿記3級を取るのが面倒だったので、普通に授業に出席して単位を取りました。
就職後に取得することになるなら、在学中に取得しとけばよかったです。
簿記3級は就活のためなら必要ない
簿記3級は履歴書に書けるから就職活動に役立つ
というよく耳にする謳い文句は、大学生には正直当てはまらないです。
理由は以下のとおりです。
- 簿記3級を持っている大学生が多すぎる
- 取得難易度が高くない
ですので、就職活動を有利にするために簿記3級の勉強をするぐらいなら、
TOEICの点数を伸ばすための勉強をした方がコスパがいいというのが僕の意見です。
簿記3級がいらない学生とは
下記に当てはまるような学生は、簿記3級を取得する必要がないと思います。
- 簿記3級の取得を求められない職種に就職する予定
- 経営・経済についての基礎知識がある
- 簿記3級を取得しても単位に反映されない
簿記3級は勉強して損はしない資格です。
そして、学んだ知識はあなたの財産になります。
空いた時間があるなら、将来への投資として勉強してみてください。