ここでは新入生向けに、大学の履修登録の基本と授業選択のための5つの手順について解説しています。
大学生活で効率よく単位を取るには、目的に応じて科目の履修を計画することが必要です。
履修登録をする前に、必ず知っておくべき履修登録の基本について見てみましょう。
※新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、2021年度の新入生向けガイダンスを中止としている大学があります。
もしガイダンスが無い場合、最低限、自分の大学の「履修登録の方法と期限」だけは調べておきましょう。
大学から履修や授業についての詳細資料が送られてくるはずですが、ネット上でも下記のように検索することで調べられることがあります。
・「○○大学 入学ガイダンス 2021」
・「○○大学 履修登録 2021」
履修登録を忘れていると卒業条件に影響しますので、大変なときですが頑張って把握しておきましょう。
履修登録とは
履修登録とは、
です。
義務教育課程から高校までは、時間割はクラスごとに決められていましたよね。
したがって、受けたくない科目があったとしても私たちには選択肢がありませんでした。
しかし、大学では受講する科目を自ら選択することが出来るのです。(必修科目は除く)
科目の種類
大学には、
・「必ず受けなければならない科目」
・「受講が自由な科目」
があります。
具体的には、
- 必修科目
- 選択必修科目
- 自由科目
の3つに分けられています。
詳しくはこちら「大学の単位の仕組みを分かりやすく徹底解説します!」にまとめていますが、それぞれどのような授業が該当するのか見てみましょう。
●必修科目
- 語学
- 体育
- 学部必修科目
- 一般教養必修科目
●選択必修科目
- 一般教養
- 専門科目
●自由科目
- 語学
- 体育
- 一般教養
- 専門科目
語学や体育など、かぶっている科目もいくつかありますね。
必修科目の「語学」や「体育」は主にクラス授業で行われ、内容も基礎的なものが多いです。
一方、自由科目の「語学」や「体育」は、授業によって内容レベルが異なります。
「必修科目」を難しくすると、学生の卒業率が大きく下がることが予想されるため、必修科目は基礎的な内容を扱う場合が多いということを覚えておきましょう。
また、選択必修科目については、規定の単位数になるように、選択必修科目の中から履修する授業を自分で選ばなければなりません。
選択必修科目に自分の興味がある授業があるならば、ぜひその授業を履修しましょう。
さらに、興味がある授業の有無にかかわらず、とにかく友人と一緒に同じ授業を履修することを最優先で考えましょう。
友人がいれば、めんどくさい授業でも出席する気になりますし、期末テストの際などに助け合うことができます。
単位を取ることだけに終始する大学生活は、正直もったいないです。
サークルやアルバイト、遊びや旅行を楽しむことも単位を取ることと同じくらい大切なことです。
単位を少しでも取りやすくするために、チームプレーを意識しましょう!
履修する授業を選択する手順
- 履修登録についての情報収集を行う
- 必要・受講単位数の確認を行う
- 授業ごとの情報収集を行う
- 単位数の確認と履修する授業を決定する
- 履修登録を行う(大学への届け出)
履修登録について情報収集
履修登録についての一般的な基礎知識については上記しましたが、細かい部分は大学によって異なります。
新入生ガイダンスで配布される資料やシラバスを確認し、自分の大学の履修登録について情報収集をしましょう。
特に大学の新入生ガイダンスでは、授業内容や履習する科目の選び方、具体的な履修登録の方法などの説明が行われますので、必ず参加しましょう。
そして、この段階で「卒業までに必要な単位」の確認を必ず行ってください。
具体的には以下の2項目の確認です。
● 卒業までに必要な最低取得単位数
● 必修科目・選択必修科目・自由科目単位の内訳
進級や卒業に必要な単位の確認を怠っていると、留年の危機は簡単にやってきます。
絶対に留年しないためにも、科目についてはしっかり把握しておいてください。
授業ごとの情報収集
シラバスなどで授業一覧を見ると、履修する授業をすぐに選びたいと思うでしょう。
しかし、ここで各授業についての詳しい情報を集めましょう。
具体的には以下の3つです。
● 授業内容について
● 教授・講師について
● 単位の評価基準
あなたが想像している授業内容と、実際の授業内容は異なるかもしれません。
講師にもいろんな方がいます。
高校とは異なり、分かりにくい授業を行う講師の方も当然いますし、試験問題が異様に難しい方もいます。
授業の評判も講師によってマチマチですので、無理せず単位を取るため、各授業の講師についての情報はしっかり調べましょう!
また、授業ごとに単位の評価基準は異なっています。
具体的な例で表すと以下のような感じです。
●「出席10%、提出物30%、学期末試験 60%」:テスト重視の傾向
●「出席60%、提出物10%、学期末試験 30%」:出席重視の傾向
出席さえしていれば、期末テストで多少低い点数を取ってしまっても、単位を取得できる確率が高いですからね。
一方で学外で積極的に活動している学生の中には、
という方もいます。
いわゆる「副業・アルバイト重視タイプ」や「趣味重視タイプ」の学生たちですね。
そんな学生たちにとっては、授業に出なくても点さえ取れば単位をもらえるテスト重視の授業の方がありがたいわけです。
そして、これらの情報の具体的な集め方についてですが、まず学校ごとに配布される履修要項・シラバスを読みましょう。
また、各授業について詳細にまとめている「裏シラバス」を学生団体等が販売していれば、それも必ず入手しましょう。
次に、シラバスを読んで興味が出たいくつかの授業について、サークルの先輩たちから実際に話を聞きましょう。
やはり学生視点の情報はとても貴重です。
その他、履修登録の前に実際に授業を受けてみるなどの入念な情報収集を行いましょう。
履修する授業の選択
各授業についての情報収集を終えたころには、履修したい授業がいくつか決まっているはずです。
そして、履修するべきではない授業も。
この段階になれば、集めた情報をもとに自分なりの時間割を組んでいきましょう。
具体的な時間割の組み方についてはこちらの記事で説明していますので、参考にしてみてください。
こちら⇒大学生の時間割の組み方を具体例を使って徹底ガイドします
履修授業と単位数の確認
履修したい授業を選ぶだけではいけません。
1年間で取得可能な単位数は、大学によって決められていますからね。
取得可能単位数をしっかり確認し、履修したい授業を取捨選択しましょう。
履修授業の確定と大学への届け出
具体的に履修する授業を決めた後は、必ず大学で履修登録をしてください。
もし履修登録をしていなければ、いくら授業で好成績を取っていても評価されません。
そしてもちろん、単位も出ません!
履修登録の期限は必ず決まっています。
期限に余裕をもって、絶対に忘れないように履修登録を行いましょう。
まとめ
大学では高校と異なり、自由に時間割を組むことが出来ます。
しかし授業の選択が自由である反面、履修する授業を自らしっかり考える必要があります。
留年しないように各授業の情報収集を怠らず、できるだけ自分が楽しんで学べる授業を履修しましょう。