公募推薦における評定平均の重要度とは|内申点を上げるためのアドバイス

公募推薦における評定平均の重要度とは|内申点を上げるためのアドバイス

公募制推薦を受けよう。

そう考えて調べていると、「内申」「評定」という言葉を目にする機会が多いと思います。

「内申」は特に高校入試の時に用いられる言葉であり、大学入試においては「評定」という言葉で表現されます。

今回は公募制推薦に関わる内申・評定について、元予備校講師がわかりやすく解説します。

目次(もくじ)

内申とは何か

内申とは「調査書に書かれている内容」のことで、調査書の俗称です。

調査書のうち、点数化できる部分を特に「内申点」といいます。

高校入試では重要な選考資料です。

大学入試では、評定平均や調査書の内容を重視する推薦入試で使われます。

一般入試においてはほとんど影響はありませんが、同点だった場合は調査書を参考にします。

 

調査書(内申)の内容

調査書の書式は文部科学省によって決められています。

などです。

もっとも比較対象にしやすいのが評定平均です。

多くの大学が募集要項の中で必要な評定平均を書いています。

評定平均4.3以上がAとされますので、最低でも4.3以上を目指しましょう。

 

評定平均をあげるにはどうすればいいの?

評定は高校1年生・2年生・3年生と学年ごとにつけられます。

評定で一番大事なのは、何といっても定期テストの点数です。

何点以上というよりも、「平均点よりどれだけ差をつけられたか」が大事です。

  • Aくんは平均点60点のテストで80点
  • Bくんは平均点30点のテスト70点

そうなれば、平均点との点数差が40点あるBくんのほうがほかに比べて優れていると評価されます。

逆に、A君の場合は90点取ったとしても平均点と30点差しかつけられません。

つまり、平均点が低いテストほど差をつけやすく、高い評定を得られやすくなります。

また、授業態度や提出物は意外と見られます。

多少の得点差はこれらの平常点によって逆転されてしまうかもしれませんので、十分に注意しましょう。

そして、出席日数も重要です。

いかに成績が良く評定が高くても、欠席が多ければ普段の生活のありかたに問題があるとみなされかねません。

病気やけがの場合はやむを得ませんが、推薦を考えるなら皆勤賞を目指しましょう。

評定平均を上げるためには、

  • 定期テストの点数
  • 授業態度などの平常点
  • 出席日数

などを高校1年生の段階から怠らずに頑張る必要性があるのです。

 

評定平均が関係ない公募推薦はあるの?

AO入試と推薦入試(指定校推薦・特別推薦(公募)・一般推薦(公募))

評定平均を設定しているか否かは「募集要項」に必ず書かれており、公募制一般推薦では「評定平均〇〇以上」と条件を決められているのが普通です。

一方、公募制特別推薦の場合、主に部活動などで特別な実績を持つ学生が対象の入試なので、評定平均よりも成果・実績を優先して評定平均を問わないことがあります。

募集要項をしっかり読み込み、各自で確認しましょう。

 

評定平均がギリギリでも合格できるの?

今からお話しするのは、公募推薦で合格した学生の実話です。

仮にCくんとしましょう。

と、あたかも他人事のように書きましたが、実はこれは私自身の合格体験談なのです。

大学研究と熱意、大学の方向性と自分のやりたいことがぶれていないこと。

こうした条件が満たされていれば、面接で逆転することは可能なのです。

アドミッションポリシー(大学が求めている学生像)は各大学のHPで公開されているので、必ずチェックしましょう。

 

いったん確定した評定平均は変えることができません。

評定は高いに越したことがないので、可能な限り定期テストで高得点を取りましょう。

評定平均が低くても当日逆転は可能です。

あきらめずに、対策に取り組みましょう。

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