模試を休むのは勿体ない!模試がコスパ最高である理由を説明します

模試を休むのは勿体ない!模試がコスパ最高である理由を説明します

受験を控えた学生の皆さんは、多くの模試を受けることになります。

しかし、本番ではないのに長時間も問題を解くのは大変です。

どうせ模試を受けても点数が低いから受けたくない
休みの日にある模試なんて特に行く気にならない

と考えてしまう方が多いのも納得です。

模試にはマーク式と記述式がありますが、特にマーク式は時間がかかるため、休みである土曜日に学校に出て受験しなければなりません。

評定にも関わらない試験を、わざわざ休みである土曜日に受けなければならないのは、はっきりいって、「面倒くさい」ですよね。

ですが、この模試、あなたの大学受験にとってとても重要な試験なのです。

模試の結果は、学校の評定には一切かかわりません。

しかも、受験本番さながらの雰囲気を体験することができる貴重な機会なのです。

今回は大学受験における模試の重要性についてわかりやすく解説します。


元予備校講師の営業マンです。
高校の非常勤講師、学習塾・予備校の講師の経験を活かして大学受験に関する記事を執筆しています。

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試験本番でも実力を出しやすいよう模試で経験を積みましょう。

目次(もくじ)

1.模試は面倒くさいもの

高校生の皆さんは、中間試験や期末試験といった定期試験を受けていると思います。

定期試験の目的は、学校で教わった内容の習熟度を測るものであるため、出題範囲は「習ったところまで」です。

範囲が限られているため、対策もしやすいですよね。

(先生が試験範囲といいつつ、試験に出す問題を教えてしまうこともしばしばです。)

一方の模試は、試験範囲がとても広く基本的に学校主催ではありません。

ゆえに、問題に容赦がありません。

出題範囲が広いため山をはるのも効率的ではありませんし、まず当たりません。

ゆえに、

範囲が広すぎて何から手を付けていいのか分からない!やる気がでない。

となってしまい、「面倒くさい。本当に受ける必要があるのか」と考えてしまいがちになるのです。

しかし、模試にはたくさんのメリットがあるのです。

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対策が難しい模試はモチベーションも下がり気味ですよね。勉強が報われるのか不安になりますし。

2.模試のメリット

①試験の形式に慣れる

共通テスト(前センター試験)は、通常の定期試験とは全く異なる形式の試験です。

時間の配分や問題を解く順番など、さまざまな「特徴」があるのです。

模試を受けることなく本番だけ受けるとすれば、一般的な試験とは違う多くの特徴に戸惑い、実力を発揮できないかもしれません。

高校在学中から模試を受けることで、試験形式に慣れることはとても重要なことなのです。

②試験の雰囲気や手順に慣れる

模試には、高校内で受けるものと、校外模試があります。

いつもと違う環境、見慣れない学生、試験会場に漂う独特の緊張感。

いずれも、普段の試験では得難いことです。

ぶっつけ本番で実力を出せるのはごく一握りの人だけです。

何事も、経験したことがあるものであれば、無意識的に緊張がほぐれやすくなるものです。

本番前に受験の独特な緊張感を体験することで、少しでも受験本番に本領を発揮できない確率を減らすことが大切なのです。

③全国のライバルと成績比較ができる

高校で実施する定期テストは高校内での順位しかわかりません。

全国トップレベルの進学校なら、高校内の順位でも大いに参考になるでしょう。

しかし、大半の進学校の場合、そこまで突き抜けた学力の生徒が集まっているわけではありません。

大学入試のライバルは全国各地にいます。

彼らと成績を比較する機会は模試しかないのです。

模試で出される判定は全国のライバルと比較した時のあなたの位置を示しています。

たとえ、校内の順位が高かろうと模試の判定が低ければライバルに負けているのです。

自分の実力を正確に把握するためには、模試を受けて判定を出すしか方法がないのです。

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模試の結果は平等です。「自分の今の学力」を受け入れるためにも、模試を受けることは大切なんです。

④弱点分野を正確に把握できる

定期テストは、限られた分野の習熟度をはかるにはとても適しています。

しかし、過去にさかのぼった定着度を測るには範囲が狭すぎるのです。

一方、模試は今までにならったた単元すべてが範囲です。

そのため、過去にならった単元でも定着度が低ければ模試で得点できません。

実は、そういった広い視点で弱点分野を発見できることが模試を受ける重要目的なのです。

例えば、国語は評論・小説・古文・漢文の4分野から成り立ちます。

そのうち、小説はいつも得点できるが古文が苦手だとなれば、弱点分野の古文を集中して復習する必要があります。

英語の試験で助動詞や不定詞が苦手なら、その分野の問題を多く解いたり、先生に質問して弱点を克服するべきです。

つまり、模試は弱点の発見と克服の大チャンスなのです。

「なんとなく弱点を把握している」だけでは不十分です。

残酷なほどに自分の実力が反映される模試を受け、その結果を真摯に受け止めることで、明確な弱点克服への道が開けるのです。

これが出来る受験生はとても少数派です。

だからこそ、弱点を分析して克服するために計画を立てられる受験生は、大きく成績を伸ばせる可能性を秘めているのです。

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定期テストではいつも高得点なのに、模試では高得点が取れない学生はたくさんいます。心当たりがある方は、過去の単元を見直し「復習する」といいでしょう!

3.模試で大事なのは点数ではない

先ほど、模試は弱点の発見と克服の大チャンスだといいました。

しかし、多くの受験生はこの大チャンスを活かしきれていません。

〇点とった!前回よりも点数が上がってる!
判定がAだった。この学校は受けても余裕そうだな。

これらのことはそんなに重要ではありません。

全国のライバルと比べて現在優位だ、あるいは不利だといった現状を表しているにすぎません。

大学受験の本番は共通テスト(前センター試験)や、各大学で実施する個別試験です。

いかに途中経過で優勢でも、受験本番という最後の瞬間に負けてしまっては何の意味もないのです。

ウサギとカメの物語ではありませんが、途中で勝っていても意味はありません。

9月ごろから急にエンジンを入れて勉強に力を入れ始める受験生は多いですから、それまでの模試の結果にあぐらをかいていると、悲惨な未来しか待ってはいないのです。

得点できた問題よりも、得点できなかった問題、あるいは勘で正解してしまった問題の解きなおしや弱点発見、復習、質問がよほど大事です。

確かに、判定はとても気ですし、モチベーションにつながることは確かです。

しかし、判定にこだわりすぎて復習をおろそかにするのは本末転倒です。

練習試合で大敗しようとも、本番で勝つ。

そのために模試を最大限利用すべきなのです。

4.だから自信がなくても模試は受けるべき

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本番で本領を発揮するためにも、模試ではどんどん失敗しましょう。

模試で失敗すればするほど、志望校合格に向けて分に足りないものが分かります。

周りとの点数差なんて気にして模試を受けないのは勿体ないです。

大事なことは、自分と志望校との差を知り、その差を埋めるために何が足りないのかを明確に把握することです。

模試を受けても、失うのは微々たる時間だけです。

そして、たくさんの自分の学力情報を得ることができるのです。

高校在学中は「面倒だ」と思ったり、せっかく受けた模試の復習を全くせずに放置してしまいがちです。

気持ちはとても分かります。

しかしだからこそ、模試の復習をしっかり行い、弱点を克服するだけで周囲に比べて差をつけることができる可能性が高いのです。

模試はとにかく受けましょう。

そして、模試結果の有効活用に期待します。

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