進路が決まらない高校生が知るべき1つの事実|進路は何度も変えていい!

進路が決まらない高校生が知るべき1つの事実|進路は何度も変えていい!

高校1年生から2年生にかけて、進路希望調査を提出してきたと思います。

文系か理系か、進学なのか就職なのか、進学するとして大学か短大か専門学校か。

自分の将来を決めるための選択肢を選ばなくてはなりません。

てきぱきと進路を決める学生がいる一方で、なかなか決められずに悩む人もいるでしょう。

進路決めは、今後の自分の人生を大きく左右することですから悩んで当然のことです。

今回は、そんな進路に悩む高校生へ予備校講師の経験を活かしてアドバイスします。


元予備校講師の営業マンです。
高校の非常勤講師、学習塾・予備校の講師の経験を活かして大学受験に関する記事を執筆しています。

目次(もくじ)

進路選択で迷うのは当たり前のこと

予備校でもそうでしたが、進路が決められない学生さんは、

自分には決断力がない

私は優柔不断だ

などといって責めることがあります。

しかし、そんなことを気にする必要はまったくありません。

進路選択はとても重要度の高い大切な選択ですから、悩んで当然なのです。


では、どうしてすぐには決められないほどに悩んで当然な選択なのに、みんな進路が決まらないことで焦ってしまうのでしょうか。

それは、高校生活の3年間という短い期間に、

限られた情報で進路選択をしなければならないだけでなく、

出来るだけ早く進路に向けた準備をすることを強いられるからです。


高校卒業後に就職するなら「就職活動」を、大学に進学するなら「受験勉強」をしなければいけません。

進路選択は悩んで当然なものですが、悩みすぎて決められないとなると進路が決まった後の行動が後手後手に回ってしまうのです。

だからこそ、高校生たちは自分の進路を決めることに焦ってしまうのです。


自分の希望進路を決められないことで自己嫌悪するよりも、

まず落ち着いて、本当に自分で納得できる進路決定をすることが大切だと心に留めておいてください。

進みたい進路を考える

目標から逆算しよう!

将来の夢であったり、目標があるのであれば、そこから逆算して進路を考えてみましょう。

例えば、

弁護士になりたい

⇒司法試験に合格する必要がある

⇒受験資格を得るために、法科大学院修了か、司法試験予備試験に合格する必要がある

⇒法学部に進学しよう!

このように、自分が将来なりたい姿になるために何をする必要があるのかを知ると、迷いは減らせるでしょう。

自分の好きなことを把握しよう!

自分の将来を考えだすと、いろいろと頭の中に浮かんでしまって中々まとまらないこともあるでしょう。

そんな時は、自分の頭紙に書きだすのも一つの方法です。

なりたい職業、好きなことなどあなたにとってポジティブなことを書き出す一方、なりたくない職業、嫌いなことなどネガティブなことも書き出してみましょう。

おそらく、何らかの一貫性があるはずです。

「人と話すことが苦手」「何かに没頭することが多い」「機械いじりが好き」となれば、進学なら理工系、就職ならエンジニア系に適性があるかもしれません。

もしかしたら、忘れてしまった子供のころの夢などを思い出すきっかけになるかもしれませんね。

周りの大人の意見を聞く

自分でいろいろと考えても、考えがまとまらなくなってきたら周囲の大人に意見を聞くのも一つの方法です。

身近な大人であるご両親、学校の先生、アルバイトをしていればバイト先の大人に聞いてもよいかもしれません。

他人の意見に耳を傾けることは、あなたの進路決定にとって大きなヒントとなる可能性があります。

しかし、一つ注意するべきことがあります。

それは、他人の意見に流されすぎないことです。

人の意見はさまざまです。

「唯一」や「絶対」など正解といったものはありません。

絶対こうした方が良い!こうするべきだ!

なんてことを言う大人がいても、それはその人の中だけの”絶対”です。

多様性に満ちた今の社会の中で、絶対と呼べるものはそれほど多くは無いのです。

ある意味、すべて正しく、すべて間違っているとも言えます。

他人の意見を聞くときには、たとえそれがご両親の意見だったとしても、参考にとどめておくべきでしょう。

あくまで、あなたの人生はあなたのものなのですから、進路を決めるのもあなた自身なのです。

オープンキャンパス、就職説明会に積極的に参加しよう

インターネットの発達やスマートフォンの普及により、大概のことは「ググれ」ばわかるようになってきました。

しかし、それは文字や写真の情報であり、生の情報ではありません。

たとえ、体験談などが乗っていたとしても、自分の感覚とは違っているかもしれません。

そんな時は「百聞は一見に如かず」、実際に見に行くことが大事です。


夏休みから秋にかけて、各大学や専門学校ではオープンキャンパスを実施します。

少しでも気になる大学や専門学校があれば、積極的に参加することを勧めます。

他人から聞いたまた聞きの情報やインターネットなどの間接的な情報ではなく、自分の目で見て、耳で聴くことが大事なのです。

そこでの感触をもとに、進学先を絞り込んではどうでしょうか。

オープンキャンパスに親と行く学生は5割以上|親同伴のメリットとは


また、就職説明会に参加することも重要です。

特に、進学を考えていない学生さんは、自分に合った就職先を目指しましょう。

どんな会社で、どんな人がいるのか。

口コミでもなんでも、集められる情報はとにかく集めて考えましょう。

実際に会社の中に入るのが難しい以上、説明会で雰囲気をつかむのはとても重要です。

入社後に大きく後悔してしまわないよう、「少なくとも3年は働き続けられそうかな」という会社を探しましょう!

進路は人生の中で変わっていくもの

絶対に自分の人生はコレだ!

というものがある人はほんの一握りです。

多くの人は、人生を歩む中で、さまざまな経験をして色んなことを知り、自然と人生の進路を変えていきます。

進路を決めるための情報自体が、さまざまな経験を得て最新のものにアップデートされていくわけですから、当然、進路も人生の中で変わるのが当たり前です。

高校生活までで得られる情報だけで人生の進路を考えるなんてまず無理!な話なのです。

正直、高校生の時に無理に自分の進路を決める必要なんて無いのです。

大学生や社会人になると、

どうして高校生の頃はあんなことを考えていたんだろう?

と振り返ることが結構あります。

高校生が、「どうして中学生の頃はあんなことをしていたんだろう?」と振り返ることと似ています。

どうしても進路を決められないという方は、無理に進路を決めず、「つぶしが利く」進路を選ぶのも手でしょう。

進路を決めることよりも、自分の進路を”考える”ことが重要なのです。

しっかり自分の先のことを考えることができるのであれば、人生の中で進路が変わったとしてもまったく問題は無いのです!

進路に迷って自分を追い込みすぎるが無いよう、自然体で自分がやりたいことを考えてみましょう。

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