浪人のつらい時期に勉強を続ける方法|宅浪して不眠症になった話

浪人のつらい時期に勉強を続ける方法|宅浪して不眠症になった話

この記事には、浪人生活に疲れてきた浪人生がたどり着いていることと思います。

私も約3年前に浪人生をしていましたが、あまりのストレスに不眠症に陥り、涙が止まらない日々が続き、本当に辛かったのを今でも覚えています。

あの時の1年間にだけは絶対に戻りたくありません。

今回は自分の経験を踏まえ、浪人生活で辛い時のアドバイスと対処法を書きます。

目次(もくじ)

どんな1年間を送っていたのか

別の記事にも記述していますが、私は浪人生の1年間は、自宅浪人でなおかつ塾講師としてバイトをしていました。

基本的に高校の友達とは連絡を取っておらず、SNSも一切やっていませんでした。

SNSはもとからあまり興味がないのでやっていませんでしたが、高校時代の友達は連絡を取らないと決めたというより、自然と連絡を取らなくなりました。

友達たちも私に気を使っていたし、私も大学生活を謳歌している友達にあまり近づきたくなかったからです。

なので、はっきり言ってめちゃくちゃ孤独でした。

塾のバイトをしていたので、そこの室長が唯一の相談相手であり、常に私を励ましてくれた人です。

 

成績に関しては、夏ごろまでかなり順調に伸びていたと思います。

現役生の時の結果を踏まえ、基礎と応用を自分の得意不得意に合わせて学び直し、成績が伸びている期間はそんなに苦しくなかったです。

現役生の時と違って模試が楽しみな時でした。

しかし、秋ごろに差し掛かると成績に伸び悩みを感じ始めました。

だんだん不安感が募り、結果的に最後の4カ月程は不眠症に陥るまでに精神的に不安定な日々が続いていました。

これの原因については後述しますが、冬ごろはとにかく不安で不安で勉強が全く手につかない日も増え、理由もないのに涙が止まらないようなことも多くなりました。

結果的に、早慶を目指していた私は、第6志望のMARCHの滑り止めの滑り止めの大学にしか合格しませんでした。

 

宅浪が継続的に受験勉強を続ける方法

なぜ、モチベーションを保つことが必要なのでしょうか。

それは、勉強を長時間継続するためですよね。

そうだとすれば、

「モチベーションって別に必要無くないですか?」

というのが私の考え方です。

  • 「今日はやる気がある」
  • 「今日は疲れている」

というその日の精神的状態にいちいち左右されてしまっては、安定して継続的に勉強することはできません。

なので、私は勉強の動機づけを精神的なものに頼るのを辞め、すべて習慣と具体的な計画へと落とし込んでいきました。

毎朝同じ時間に起きて同じルーティン(日課)を繰り返し、椅子に座ったらやることが全て決まっている状態、やることが時間単位、もしくはページ単位でスケジュールに落とし込まれている。

ここまで細かく計画して実行すると、やる気にいちいち左右されないんです。

 

次の日にやることは前日にすべて決められていて、1ヶ月単位で、大きい予定から逆算して1日、1時間単位に落とし込んでいました。

ダレる時間帯も考慮して、単語や得意な科目をスケジューリングすることで、無理なくやる気スイッチを入れていく。

「やる気が出ないと勉強なんてできない」と思っている人は多いかもしれませんが、最初はダラダラでも、やっているうちにやる気って出てくるものなんですよ。

波に乗ってきたあたりで、嫌いな科目とか、英語、現代文の長文とか、ヘビーなものに挑戦してみるという合理的な流れを自分の中に作ってしまうんです。

そうすると、だんだんそれが習慣になってきて、今度はそれをやらないと気がすまなくなってきてルーティンになります。

そこまでなると、モチベーションが上がらない時も勉強ができるわけですよ。

 

なので、モチベーションの維持を自分の意志に頼らずに、とにかく機械的に計画に落とし込んで実行するという方法を私はとっています。

私は今でもこれを実行していますが、これは人によって向き不向きが激しい方法です。

正直、合わない人は絶対真似できないとは思います!

しかし、その時の気分に左右されずに自宅浪人が勉強を安定して続けるためには、やはり機械的に勉強計画を実行するのが一番だと思っています。

 

孤独への対処法は無い

はっきり言って、私は孤独への対処法は無いと思っています。

孤独を感じているのは事実であり、対処法は一時的な誤魔化しにすぎません。

とにかく浪人生に残された手段は勉強することだけです。

その自分の軸を支える手段としては「自分の可能性をとにかく信じる」ということに尽きると思います。

「この1年を乗り越えれば、強くなれる、成長できる、自立できる」

と信じてやるしかないと考えていました。

本当はどうなるかわからないけど、私はそういう理想の自分を思い描いて自分で自分を支えていました。

「自分を信じる」というのはとても難しいことですが、この浪人の1年間は根拠がなくても自分を強く信じ続けなければダメです。

特に自宅浪人生は自分を信じきりましょう。

 

自分の頑張りを一番見ているのは自分です。

とにかく自分と向き合い、苦しいことも耐えるしかありません。

私は、どんなに苦しくても一人で泣くしかありませんでした。

時に、未来の大学生活を妄想してみてもいいでしょう。

もしくは、第一志望の大学に頻繁に足を運んでみましょう。

そうやって、どうにかこうにか孤独に耐えながら、自分の可能性を信じて受験勉強を続けることが最も大切なことだと私は思います。

 

浪人生活の中で苦しんだ2つのこと

私が最も苦しんだこと、そして不合格に直接的につながった大きな要因は、

● 完璧主義

● ネガティブ思考(心配性)

の2点です。

この2つの敵だけはどうしても打ち勝つことができず、現在進行形で戦っている課題です。

この2つを持ち合わせている浪人生は要注意です。

 

完璧主義を捨てよう

まず、大学受験において完璧主義は捨てましょう。

これは、本当に声を大にして言います。

浪人生ということで現役生の時よりも確かに余裕があって、応用問題や手を出せる問題が増えてくるとは思いますが、依然として「満点でなくても合格できる」という事実は変わりません。

何よりも「基本的な問題を確実に正解できるように勉強する」というのが受験での最も賢い勉強方法なわけです。

「浪人生だから」と言って欲張りたくなる気持ちはわかりますが、浪人していても、みんなが解けない問題は解けなくてもいいんです!

どうしても解けない問題は後回し、もしくは捨てる勇気を持ちましょう。

 

ネガティブ思考

2つ目のネガティブ思考も受験の最大の敵です。

これは現役生も浪人生も変わりないとは思いますが、浪人生になると、現役時代とは比べ物にならないほどプレッシャーを感じてしまいます。

それは周りからもあるかもしれませんが、「今年こそは!」という自分自身の熱い思いが時に自分を苦しめることもあります。

「現役生とは違う。後がないんだ」というのが多くの浪人生が感じていることだと思います。

 

私の場合、元々の性格である完璧主義と、自分自身が与えていたプレッシャーがあまりにもストレスになり、冬ごろから不眠症になりました。

夜の10時には布団に入るけれど、それから夜中の1時近くまで寝れない日々が続きました。

寝ようと目を閉じると、暗闇の中、耳元でざわざわと騒音が聞こえたり、暗闇の中でたくさんの目が私を見ているんじゃないかという妄想に取りつかれていました。

「落ちたらどうしよう」

「期待してくれている人になんて不合格を報告したらいいんだろう」

という考えが頭から離れなくなって勉強できない日が続き始めました。

この11月~2月までの4カ月が一番苦しかったです。

成績を伸ばしたいのに、時間がないと勝手に焦って「自分にはできないんじゃないか」という不安が私を苦しめてなおさら勉強に集中できない、という負のサイクルに完全にはまっていました。

特に私は宅浪でしたたから、客観的にアドバイスしてくれる人が身近にいなくて、もちろん浪人生の友達も近くにいなくて、どんどん沼にはまっていった感じです。

そして、結果的には滑り止めの大学にだけ受かって私の浪人生活は終わりました。

 

アドバイス

まず、私がこの記事を読んでいる浪人生に伝えたいメッセージは、

「人生は私たちが思っている以上に広くて長い」

ということです。

決して、大学一つで人生は決まりません。

多くの人が言っていることかもしれませんが、これを決して忘れないでください。

あなたの人生は思っている以上に多くの選択肢があります。

もっと広い世界があって、違う世界で活躍する可能性がいっぱいあります。

あなたの人生は決して、大学名で評価はされません。

これを踏まえて、リラックスして勉強をしましょう。

 

正直、「大学に入ってから何をしたいのか」という具体的なイメージのほうが大切だと思います。

大学に入ることが決してゴールではありません。その先を見ましょう。

周りの評価に左右されず、自分と戦い続ければ、終わったときに大きな達成感と結果以上の大切なことが学べるはずです。

春は必ず来ると自分に言い聞かせて、とにかく浪人生活に耐えましょう。自分と戦いましょう。

自分の頑張りを一番見ているのは自分です。

苦しいのは痛いほどわかりますが、心の底からエールを送ります。

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