就職活動の時期が近づいてくると、
●「アルバイト経験って実際どのくらい就活で評価されるの?」
●「アルバイトしてないと就活で詰むの?」
と不安になってしまう大学生がたくさん出てきます。
アルバイトは実際に仕事をしてお金をもらっているわけですから、アルバイト経験はいかにも就職活動で評価されそうな気がしますよね。
また、現在約7割の大学生がアルバイトをしているというデータもあります。
「明らかにアルバイト経験がないと就活で不利になるんじゃないか」と不安になってしまう気持ちもとても良くわかります。
しかし実際、就活でアルバイト経験についてあまり気にする必要はありません。
就活におけるアルバイト経験の価値について詳しく説明しますので、参考にしてみてください。
バイト経験自体が就活で評価されることは少ない
まず先に言っておきたいのは、アルバイトの経験自体が就活で評価されることは少ないということです。
たとえば「私はカフェで3年以上アルバイトとして働いてきました。」と就活面接で言っても、
飲食業界以外の多くの面接官からすれば「(ふ~ん。)」という感じでしょう。
各企業の採用担当の方々は、学生がどんなアルバイトをしてきたかなんてそんなに興味をもっていないんです。
アルバイト経験を就活で利用する際に大事なのは、
「アルバイトを通してどのような経験をして、どのように考えたか」
ということを、しっかりとストーリーにして採用担当者に伝えられるかということなのです。
自分自身を企業に売り込むのは難しい
就活が近づいてくると、大学生は「自分はどういう人間なのか」「自分はどんなことに向いているのか」などの自己分析をたくさんします。
「企業に自分を売り込む」のが就職活動の本質ですから、当然自分自身について詳しく知っておかないといけないわけですね。
でも正直、自分について詳しく知るのってそんなに難しくないですよね。
なんせ自分自身のことですから。
自分が誰よりも自分自身について把握しているはすですし、最近はカンタンに自己分析ができるツールも世の中に溢れています。
本当に難しいのは、自分自身のことを他人である各企業の採用担当者たちに紹介することなのです。
多くの大学生は、就職活動中に企業に対し、
「自分はこういう人間なんです。」
「だから、あなたの企業で働きたいんです。」
と自分を売り込んでいきます。
これは就職活動の鉄板です。
しかし企業側からすれば、自分を売り込みに来た学生が本当のことを言っているのかなんて実際わかりません。
就職活動をしている学生なんて、平気で嘘をつきますからね。
ただの自己申告なんてまったく信用できません。
企業が、
「この学生は本当のことを言っているのか?」
「就活ウケがいい人格を装っていないか?」
と疑ってしまうのも無理ないことですよね。
家にやってきたセールスマンが、なんのデータもなく自社の商品を売り込んできても疑っちゃうだけなのと似ています。
しかし、ここでアルバイトやサークルでの経験談を交えれば、一気に自分の話に信憑性を持たせることができます。
「私はこんな人間で、今までこんな経験をしてきました。」
「その経験を通じて、私は自分を変えることができたのです。」
こんな風に信憑性のあるストーリーを混ぜて自分を売り込むことで、企業側もある程度の安心感を持って学生を見ることができるのです。
就活で評価されるのは、あくまで学生の人格や本質
企業が知りたいのは、あくまで学生の本質的な部分です。
「アルバイトをしていたか」「サークルをしていたか」「ゼミ活動をしていたか」なんてのは、学生の本質を見極める際の補足情報でしかありません。
しょせん、おまけ情報です。
ですから、「大学生活中にアルバイトをしてこなかった、どうしよう」と不安に感じている就活生はそんなに気にすることはないのです。
しかし自分を売り込む際に、信頼性のある証拠としてアルバイト経験を持ち出すことに意味はあります。
特にアルバイトの体験談って、他人に話しやすいんですよね。
「バイトでこんな失敗をしちゃったから、こんな風に考えて、こんな対策をしました。」
めっちゃ分かりやすいですし、相手に伝わりやすいですよね。
こんな感じで、アルバイトの経験を活かすことで就活面接が多少楽になることがあるのも事実なのです。
バイトをしたことが無いことで就活で不利になる業界はある
アルバイトの経験が正社員になってもそのまま活かせるような業種であれば、当然ですが就活において企業側に評価されやすいと考えられます。
そして同時に、アルバイト経験がない学生が相対的に不利になってしまうこともあるでしょう。
具体的に言えば、飲食業界やアパレル業界、教育業界のような B to C がメインの業界などです。
これらの業界はアルバイトの経験をそのまま活かしてお仕事をしやすいですから、就職活動の際にアルバイト経験が評価されやすいと考えられます。
ただ近年、日本のBtoC企業は人手不足が目立ちますから、アルバイト経験の有る無しにかかわらず内定を比較的もらいやすい企業が多いことも事実です。
大事なのは、自分の魅力を伝えられるエピソード
結局、「アルバイトの経験がないから」と企業に落とされることはまず無いのですから、大学生活中に就職活動のために無理をしてアルバイトをする必要は無いと私は思います。
就職活動で大切なことは自分の魅力を伝えられるエピソードを持っているかどうかということです。
そして、そのエピソードがアルバイトに関わるものである必要はないんです。
大学生活を送っていると、いろんな経験をしていると思います。
「私はたいした経験なんてしてないよ」と思っている方も多いでしょうけど、どんな経験でも話し方次第で面接官の興味を惹かせることはできるんです。
サークルの経験談でも、インターンの経験談でも、趣味の経験談でもなんでもいいんです。
「アルバイト経験がないから就職活動が不安だ!」という学生は、何か自分の魅力を伝えられるエピソードを探してストーリーを作りましょう。
バイト経験よりも、むしろ企業研究のほうが大事
「アルバイト経験が無い、ヤバイ」という不安はあまり感じなくていいのですが、業界研究・企業研究は本当にしっかりやっておきましょう。
もしかすると新卒入社から定年まで40年以上も働く可能性がある企業ですから、入りやすい企業をテキトウに探すなんて出来ません。
必ず、それぞれの企業を比較してから採用試験を受ける企業を選ぶべきです。
たいていの学生は、サークルやアルバイトの先輩から就活や企業に関する話を聞いて参考にしていると思います。
私も同じ大学のアルバイトの先輩から就活について、色々と貴重なお話を聞いて参考にしました。
特に、学歴フィルターがあって「基本的に特定の大学からしか新卒を採用しない」という大手企業の情報や、自分の大学から過去に多くの内定者を出してくれる企業の情報は本当に参考になりました。
やはり企業や業界の詳しいお話を聞いておくのは本当に重要ですし、私は就職面接で業界ネタを話すことも出来ました。
しかし先輩から就活情報を聞くことが出来ない学生や、「先輩の話があまり参考にならない」という学生もたくさんいます。
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そして、そのままOBにスカウトされることもよくあります。
また自分が希望している企業のOBであれば、
「給料や福利厚生って実際どんな感じですか?」
「実際、働きやすいですか?」
など、企業説明会などの公の場では質問できないようなことにも本当に気楽に答えてもらえます。
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もっと詳しく⇒OB訪問って何?大学3年生が絶対にOB訪問に行くべき5つの理由
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