浪人したくない?浪人生活の魅力を予備校講師が教えます

浪人したくない?浪人生活の魅力を元予備校講師が教えます

「浪人」という言葉を辞書で引くと、

「入学試験や入社試験に不合格になり、次の試験に備えていること。またはその者。」

などといった説明がされています。

このように、「浪人」という言葉にはマイナスイメージがつきやすいというのは事実です。

しかし、人生100年ともいわれるこの時代に、たった数年の浪人生活はマイナスだけであるとは言えません。

浪人生活ならではの魅力について、元予備校講師が教えます。

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元予備校講師の営業マン

高校の非常勤講師、学習塾・予備校の講師の経験を活かして大学受験に関する記事を執筆しています。専門は社会科。推薦入試・公募面接・小論文対策の指導経験有り。

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1.浪人生に対して多くの高校生が持っているイメージ

浪人生のイメージ
  • 勉強ばかりの暗い毎日
  • 時間を無駄にするむなしい生活
  • 浪人コンプレックスを抱えるネガティブな姿

先ほどの辞書的定義を踏まえ、多くの高校生がもっている「浪人生」のイメージについて再確認してみましょう。

まず、よく出てくる浪人生のイメージは「一日中勉強ばっかりの暗い毎日」です。

次に出てくるのが、「ほかの友達が大学生なのに自分は予備校にいる。時間を無駄にしている気がするし人生の遠まわりしていると思う」という他者との比較。

そして三つ目が,、「自分だけ入試に落ちて浪人生活をしているのが格好悪い」という気持ちです。

浪人生たちはこれらのマイナスイメージを持って予備校に通い始めるため、4月当初の予備校生たちの中には表情があまり明るくない生徒も多いです。

 

しかし、予備校に通うにしたがって、彼らの多くは表情が徐々に変わっていきます。

「どのように変わっていったのか?」

「なぜ変わっていったのか?」

私自身の経験談から、彼らが浪人生活の中で変わっていった実例を紹介します。

 

2.予備校は「勉強ばかり」ではない

予備校には高校のようなイベントもたくさんある

宅浪生に関しては話が変わりますが、予備校は勉強ばかりということはありません。

入学当初にオリエンテーションでも説明されますが、多くの予備校では勉強のカリキュラムだけではなく、スポーツ大会や何らかのイベントなど勉強以外のイベントが用意されています。

こういったイベントを通じて、友達関係を作っていく浪人生もたくさんいます。

また、同じ目的のために頑張る仲間として仲良くなる学生もいました。

予備校は、決して一人ぼっちで勉強だけをする場ではないのです。

【予備校の魅力】浪人生が予備校に行かないのはあり?予備校に入るべき4つの理由

【宅浪を考えている方へ】宅浪を成功させるために必要なこと9選!飽きっぽい受験生必見

 

3.本当に自分が成りたいものを見つけることができる

高校生の頃を思い出してください。

高校2年生から3年生にかけて、「進路説明会」や「いろんな方々の講話」などを通じて将来の目標について考える機会があったはずです。

あなたは、これらのイベントを通じて自分の進路を明確に決められたでしょうか。

 

実際、高校生で自分の将来の目標を明確に決められる学生は少ないのが現状です。

特に高校3年生の1年間は、4月に思い描いていたよりもあっという間に過ぎ去ります。

4月から7月にかけて徐々に受験勉強に意識が向き、秋に入ると急に模擬試験が毎週のように繰り返されます。

そして冬になるころには、偏差値の観点から判定が悪い大学に見切りをつけ、「入りたい大学」よりも「入ることができる大学」に志望校がシフトしていきます。

さいごに、あっという間にセンター試験・各大学の個別試験が終わって卒業です。

 

さて、ここで皆さんに尋ねます。

本当に、高校生活を通して「自分が行きたい大学」についてしっかりと考えることができたでしょうか。

正直、焦らずに明確な大学選びを出来たという方は多くないはずですし、心のどこかで後悔を感じている学生も少なくはないでしょう。

「高校生活を始めからやり直したい!」という学生もとても多いです。

ただ、時計の針を戻して高校生活をもう一度繰り返すことは不可能ですが、予備校に入れば『もう1年間』自分の進路について本気で向き合うことができるのです。

【関連】大学の選び方が分からない?大学選択の5つの基本を教えます

 

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4.大学選びをもう一度やり直そう

私の記憶に残っている浪人生の話をします。

会ったばかりの4月の頃、彼は何を目指しているのかよく分からない、つかみどころがない学生でした。

志望校について尋ねても、ずっと「入れるところならどこでもいい」と答えていたことを覚えています。

彼は4月からずっとそんな調子で、明確な志望校が無いまま予備校生活を送っていました。

 

しかし、7月ごろに彼に大きな変化が訪れました。

進路希望調査票に、今まで書いたことがないような理系の、しかも「機械工学系の大学」を志望校として書きだしたのです。

それは、彼の成績よりも少し上のランクの大学でした。

彼が言うには、

「大学のいろんなパンフレットやHPを見ていたら、子供のころに思っていたロボットを作る夢を思い出しました。

大学でロボットについて勉強したくなりました。」

とのことでした。

日々の生活の中で忘れていた、かつての夢を思い出したようなのです。

 

それからの彼は人が変わったように勉強に力を入れ始めました。

予備校に入ったばかりの頃は伸び悩んでいた成績も、すぐにグングンと伸びるようになりました。

そして、模擬試験での志望校の判定もD判定から最終的にはA判定まで伸び、第一志望校に見事に合格しました。

高校生活で見つけられなかった自身の希望進路を、彼は浪人生活として与えられた1年間の猶予の中で見つけることができたんです。

 

5.浪人はかっこ悪いことではない

大学に合格したかつての学生たちが、お盆の前後に顔を出してくれたことが何度かありました。

そして、彼らの多くが以下のようなことを口にするのです。

「同じ学年の現役合格の大学生が、幼く見える」

最初は単に年齢差のせいだと思っていましたが、彼らから話を聞くとどうもそれだけではない気がします。

 

浪人を経験した大学生たちの多くは、「将来に対する見通し」や「大学4年間にやりたいこと」、「自分に与えられた時間が有限であること」についてとても深く考えています。

また「人生が順風満帆ではないこと」、「時間が無限ではないこと」を意識している学生も多いです。

これは浪人・予備校生活で、自分を客観視する広い視野を持つことができたからではないかと思います。

遠回りの経験が、彼らを「かっこよく」させたのではないかと思います。

 

浪人生活は損ではない

「人間万事塞翁が馬」ということわざがあります。

良いことであっても、悪いことであっても、とらえ方次第で全く逆の事柄の原因になるのです。

浪人生活を送ることで、それをプラスにとらえる思考を手に入れることができるチャンスかもしれません。

たった一年(もしくは数年)の浪人生活が人生に与える影響は意外と大きくはありません。

納得の行く受験結果ではなかったのであれば、ぜひ浪人して志望校合格を目指して欲しいと思います。

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この記事を書いた人

元予備校講師の営業マン
元予備校講師の営業マン
高校の非常勤講師、学習塾・予備校の講師の経験を活かして大学受験に関する記事を執筆しています。専門は社会科。推薦入試・公募面接・小論文対策の指導経験有り。