「大学生はみんなアルバイトをしている」という印象を持っている方は多いでしょう。
この記事では、アルバイトをしている大学生の割合をテーマに詳しく説明します。
アルバイトをしようか悩んでいる方や、アルバイトをしていなくて悩んでいる方は参考にしてみてください。
要約
- 大学生のバイト率は約75%
- 理系と文系でバイト率は異なる
- 学年でもバイト率は異なる
引用元
(平成30年度学生生活調査結果)
(第55回学生生活実態調査 概要報告)
(大学生の生活実態編~大学生の実態調査(2016)より~)
約7.5割の大学生がアルバイトをしている
大学生バイト従事率 | |
大学生協 | 75.8% (自宅生80.8%) (下宿生71.5%) |
JASSO | 86.1% (授業期間中の 経常的従事者:73.2%) |
※JASSO資料の「大学生のアルバイト率86.1%」という数字には長期休暇中のみアルバイトをしている学生も含まれており、「授業期間中の経常的従事者」は73.2%だと示されています。
このため、通常は大学生の約7.5割がアルバイトをしていると考えられます。
大学2年生が最もアルバイト率が高い
大学生協の資料より、学年別の「現在アルバイトをしている」割合は下記のとおり示されています。
アルバイト率 | |
1年生 | 71.1% |
2年生 | 79.7% |
3年生 | 78.7% |
4年生 | 74.3% |
大きな差ではないですが、大学2年生が最もアルバイト率が高いことが分かります。
大学2年生から初めてアルバイト先に応募することに不安を感じる必要はないでしょう。
⇒初バイトが怖いのは当たり前!初めて応募する時の3つの心構え
アルバイトをしがちな学生とは
JASSOの資料によると、アルバイトをしている学生のうち「家庭からの給付で就学可能」な学生は52.0%もいます。
意外なことに、家庭に経済的余裕のある家庭の学生の方がアルバイトをしがちだと分かります。
この原因について考えてみたのですが、仕送りだけで学費をまかなえない学生の一部は、
奨学金などで十分な資金を得ているのでバイト代を稼ぐ必要がないのではないでしょうか。
また、家庭からの給付で就学可能な学生の多くは、プライベートで使える資金を得るためにアルバイトをしているのではないでしょうか。
理系学生と文系学生を比較
理系学生と文系学生のアルバイト率についての調査結果があるので、就職みらい研究所より引用します。
グラフから、アルバイトをしている理系大学生は約70%、文系大学生は約76%であることが分かります。
文系学生の方が、アルバイトをしている大学生の割合が若干大きいことが分かりますね。
理系と文系の学年別アルバイト率
理系学生と文系学生の学年別のバイト率については下記のとおりです。
理系大学生たちのアルバイト率が学年を追うごとに低くなっている一方、文系大学生たちのバイト率は全学年を通してあまり変化していません。
そして、4年生の時点で文系大学生と理系大学生のアルバイト率に約10%の差が生まれています。
理系学生たちは文系学生よりも学年を追うごとに研究活動が忙しくなりがちなので、就職活動に関わらずアルバイトをする余裕はどんどんなくなります。
特に大学院に進学する理系の学生は研究&論文で半端ない忙しさですから、アルバイトをしたい理系大学生は1~2年生の頃に存分にアルバイトをするのがいいでしょう。
ちなみに、『家庭教師バイト』は短時間の割りに高単価なアルバイトなので時間が無い大学生たちにおすすめです。
アルバイトをしない2つのメリット
【1】時間的余裕を得られる
【2】精神的余裕を得られる
【1】時間的余裕を得ることができる
アルバイトをしないことで得られるものとしては、やはり「時間」がもっとも大きいでしょう。
「時給」という言葉からも分かるように、アルバイトは時間をお金に変えていると言えます。
大学生のメリットの一つに、4年間もの自由時間(モラトリアム期間)を手に入れられることが挙げられます。
アルバイトをしないことで、貴重な大学生活の時間を消費する必要がなくなります。
そして、アルバイトをするはずだった時間を使い、自分の専門分野の知識やスキルを伸ばす学習に力を入れることができます。
- 英語学習(英会話、TOEIC)
- プログラミング学習
など、社会人になってからはなかなか時間が取れず習得が難しいスキルを勉強できる時間が手に入ります。
アルバイトの給料レベルの金額は社会人の方が稼ぎやすい一方、スキルを磨く時間は社会人になると取りづらいです。
アルバイトは自分に必要な額に絞って、ぜひ自分の強みを伸ばすことに時間を割いてみてください。
【2】精神的余裕を保つことができる
働くということは、身体的だけでなく精神的にも疲弊します。
多くの方が日常生活で悩んでいることの原因はたいていが人間関係だと言われていますからね。
アルバイトを始めると、お客さんだけでなく他のアルバイトの方や社員さんとの人間関係で必ず悩みは出てきますから、多少なりとも精神的に疲れます。
さらに、いくらアルバイトと言ってもすることは「仕事」です。
仕事である以上、アルバイトであってもある程度の責任は当然伴います。
慣れないことで失敗が続いたり、理不尽なことで叱られたりすることもあります。
そうすると責任感が強い人ほど落ち込んでしまいますし、それが日常に影響して学習に集中できなくなることもあります。
しかし、アルバイトの時間を減らしたり、アルバイトをしなければ、これらの悩みに対処する手間も省けます。
無用な人間関係や理不尽なことに頭を抱える必要はなく、精神的に余裕を保つことができるでしょう。
まとめ
- 大学生のバイト率は約7.5割
- 理系と文系でバイト率は異なる
- 学年でもバイト率は異なる
- 時間と精神的余裕も大事
現在、約7.5割の大学生たちがアルバイトをしています。
大学生活を送っていると、友人知人との会話の中でアルバイトの話題は必ず出てきます。
よくある話題
- アルバイトは当たり前だよな
- 月にいくら稼いでる?
- 職場にどんな人いる?
ただ、経済的な余裕があるのであれば、大学生であっても必ずしもアルバイトをする必要はありません。
サークルやゼミなど、アルバイト以外にも大学生の楽しみはたくさんあります。
また、卒業後を見据えて自分の強みを伸ばすこともとても重要です。
※専門知識やスキルを伸ばす大切さはこちらの記事で詳しく書いています。
実際、大学生の約4分の1はアルバイトをしていないわけですし、彼らの中には静かにスキルを伸ばしている学生たちがたくさんいます。
自分に必要な収入や、収入以外にアルバイトで得られるものを考えてからアルバイトを始めても遅くはありません。
アルバイトをするなら、ぜひ時給以上の価値を求めてください。