滑り止め大学を選ぶ際の3ポイント|学部・入学金・確実性を意識しよう!

滑り止め大学を選ぶ際の3ポイント|学部・入学金・確実性を意識しよう!

大学受験は第一志望校だけではなく、第二志望・第三志望なども想定します。

そうした第二志望以下の大学を「滑り止め大学」と称しますよね。

予備校講師として指導している際に、

どうせ第一志望以外は行く気がないからそれ以下は適当でいいや

と言って、滑り止めをいいかげんに決めている生徒によく出会いました。

滑り止め大学について考えるのが面倒な気持ちは分かりますが、これはとても危険なことです。

滑り止めといえども、合格したら行く可能性があるということを十分踏まえ、しっかりと考えたうえで決定すべきです。

「自分が興味のある学部学科か」

「本当に数年間通うことができるか」

「大学周辺の状況はどうか」

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元予備校講師の営業マンです。
高校の非常勤講師、学習塾・予備校の講師の経験を活かして大学受験に関する記事を執筆しています。

目次(もくじ)

受験に絶対は無い

滑り止め大学をしっかり決めるべき理由は、まず「受験に絶対は無い」からです。

例えば、

・受験日当日に体調不良になってしまったらどうでしょうか。

・入試前に何らかの事情で現地到着が遅れるなど、不利な条件で実力を発揮できなかったらどうなるでしょう。

・あるいは、第一志望校の倍率が著しく高く、事前の想定よりもボーダーラインが高くなったらどうなるでしょう。

受験は自分一人で受けるわけではありません。

受験の結果は周囲の状況も踏まえた相対的な条件によって決定するのです。

自分がいくら最善を尽くしても、うまくいかない可能性は残ってしまいます。

万一に備え、第一志望校が駄目だった時に通いたいと思う大学を真剣に選ぶ必要があるのです。

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第一志望校以外の大学に入学することも普通にあり得ます。
滑り止めは4年間楽しく過ごせそうな大学を選びましょう。

①滑り止め大学は学問分野から考える

大学名(ブランド)偏差値を中心にして滑り止め大学を選ぶと、このようなラインナップになることがあります。

第1志望校:経済学部

第2志望:農学部

第3志望:人文学部

このような選び方をすると、受験科目が大きく異なる可能性が高く、負担が増えます。

また、第一志望の大学と第二志望以下の大学の学部系統が異なると、やりたいことと違う大学に通うことになりかねません。

そうなると、滑り止め大学に入ったとしても「自分がやりたかったことと違う」と違和感を感じ大学に通いたくなくなることも考えられます。

大学進学の理由は、自分が興味のある分野について大学で専門的なことを学ぶことです。

第二志望以下の大学も、第一志望と同じ学問分野・系統から選びましょう。

②滑り止めは確実に合格する大学を選ぶ

滑り止め大学として第二志望以下の大学を出願する場合、同じレベルの大学を受けることはお勧めできません。

第一志望も第二志望も第三志望も合格率は五分五分というのでは、滑り止めの意味をなさないからです。

それでは、滑っても止まれません。

第一志望が偏差値60で合格判定がB判定なら、

第二志望は偏差値55以下、合格判定はA判定の大学を選ぶのが順当です。

滑り止め大学は、受験終了後に合格する大学がなくて浪人してしまうことを回避するために受ける大学です。

確実に合格する大学でなければ滑り止めの意味がないのです。

過去、教えていた生徒の中に、

せっかく予備校に入ったのだからMARCH以上でなければ受験しない!

と考えていた頑固な生徒がいました。

費用面や受験の不確実性から、レベルが階段状になるように滑り止め大学を設定するようアドバイスしたのですが、

MARCH以上じゃないと就職にも不利だから嫌です

といって最後まで考えを変えませんでした。

私も、過去の模擬試験の判定から「たくさん受ければ一つくらい受かるだろう」と安易に考えていたのですが、結果は全敗

もう一年浪人することになりました。

その時、受験に絶対はないし、模擬試験でA判定が出てもダメな時はあるのだと痛感しました。

ですので、これから受験する皆さんは、浪人したくないのであれば、ぜひともレベル分けをして滑り止め大学を設定した方が良いとアドバイスします。

浪人してもいいのであれば、その必要はありませんよ。

③【重要】入学手続きの締切日も意識する

第一志望A大学、第二志望B大学、第三志望C大学とした場合、それぞれの大学の入学手続き締め切り日次第では費用が多くかかることがあります。

A大学・B大学・C大学のうち、入学手続きの締め切りがC→B→Aだった場合は、

第一志望のA大学に受かったとしても、滑り止めのC大学やB大学に入学金を納めなければなりません。

これが、入学手続きの締め切りがA→B→Cだった場合、

第一志望のA大学の合格が確定した段階で、滑り止めのB大学やC大学に入学金を払う必要がなくなります。

このように、締切日によって数十万円の無駄な出費が出てしまうのです。

いかに滑り止めのためとはいえ高額な出費です。

受験校を決定する段階で合格締め切り日を意識して日程を組めば、それだけ、費用を抑えることができるのです。


大学入試に絶対はありません。

滑り止め大学を真剣に考えず、センター試験が思うように得点できなかった段階で焦って滑り止め大学を選ぶ学生を何人も見てきました。

こうした話を聞くとき、多くの人は

大変だなぁ。気を付けよう。

と思うのですが、こと自分自身については大丈夫と高を括る傾向が見られます。

そして、実際に第二志望以下の大学に決まって

本当はここに来たかったわけじゃない

と思ってしまうのです。

これは、第二志望以下の大学を真剣に選ぶことで回避できることです。

第二志望以下の大学も、第一志望ほど行きたい大学を真剣に選ぶべきなのです。

この記事を読んでくださっている皆さんには、ぜひ、真剣な滑り止め大学決定をしていただきたいなと切に願っています

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大学選びで後悔する大学生はとても多いです。
ぜひこちらの記事も読んでみてください。

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